この食料がなくなったら死のうと思う

語彙力ありすぎじゃないですか⁉︎

最初にも、タイトルにもあるように「食料がなくなったら死ぬ」と思っていました。それだけでも「発想神」と思っていたのに、中身読んでみたらもっと神でした。

すごい引き込まれる話です‼︎

歳のいった希死念慮に囚われた女性が主人公、と言う実に気の滅入るお話です。
ですが淡々と語られる彼女の独白は、思いのほか陰鬱さが薄く感じられます。そしてこの静かな語り口を読めば読むほど逆に身につまさていくのです。

生きることの全てを諦めた彼女は無事「本懐」を遂げるのか、それとも。主人公の未来の色は何色になるのか気になって、読み進む手が止まりませんでした。
とても素晴らしい作品だと思います。