少年の喪失感と機械仕掛けの街の情景が美しく重なり、サクヤと謎めいた男の自然なやり取りに惹き込まれ、これから二人がどんな関係を築いていくのか続きを読みたくなる作品です
雨が降ることで、涙を流してもわからない。誰かのためでなく、自分のために泣くことを許せる優しい場所。誰もがみんな、辛い何かを抱えながら生きている。こんなところがあってもいい。濡れたまま歩き出したら、いつか乾いて温かくなるだろう。
雨が降り続く不思議な街を舞台に描かれる、再生と希望の物語。静かに流れる時間の中で、傷ついた人たちの心にそっと寄り添う描写が本当に美しく、気がつけば私も雨音に耳を傾けながら物語の中を歩いていました。幻想的な世界観に惹かれるのはもちろんですが、この作品の魅力は何より登場人物たちの優しさ。言葉にならない痛みや悲しみに寄り添う姿が温かく、胸に深く沁みます。読み終えたあと、雨が少し違って見える。そんな素敵な余韻を残してくれる物語です☔✨
雨が降りつづける街でハンドルを回すこと。この行動が彼らと彼女ら/この街にとってどんな意味を持つのか。不思議な仕事とスチームパンクな舞台が読者のからだへ十分に馴染んできた頃、「雨の降る街」の実態は明らかになりやさしい意味が顔を見せる。傘をさすことでは見えないものを求める人にとって。きっとこの街は美しい。【レビューコンテスト応募】
優しい暖かい。なんか、頑張らなきゃな、、、。俺。と、なんか前向きになりました!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(157文字)
誰もが笑顔だけでは暮らせない。誰もが心に秘めた思いがある。だからこそ、生きていると言える。いろんな人のエピローグとなり、プロローグになっていく街。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(223文字)
涙する人の為の街にたどり着いた少年が、自分の本当の心に気付くまでのお話です。「蟠りを残したままの死」によって解決することの出来なくなってしまった事柄を、街の雨がきっと洗い流してくれたのだと思いました。
美しい表現に心を奪われました。物語に入り込むとはこのことかと実感しました。私の作品の方で紹介させてもらいます。
なんとなく目にとまり、一気に読んでしまいました。丁寧で、静かで、最後に暖かい文章でした。読後感に浸っていると、私はこの街にたどり着きたかったのかもしれないとさえ思えてきました。
美しい世界、心に染み込む物語というのはこうして紡がれていくのだと思いました。読んでいる最中は自分の作品の力の無さを見せつけられているようで、少々辛くもありましたが、物語に没入するあまりそんな事はどうでも良くなりました。読みてそれぞれに、それぞれの世界が広がる。紹介してくださった方は、作画:宮崎駿と仰っていましたが、私は案外、新海誠かもしれません✨️
雨の中で過ごしている光景が、字面からありありと伝わってきます。物悲しい雰囲気で、人々はなぜここで過ごし続けるのかという興味をそそられます。心の中の温かい部分を感じられる部分もあり、とてもしっとりした質感のお話です。あまり読んだことのない作風だと思いました。
静かに降り続ける雨の中、街をさまよう少年の心情が繊細に描かれた物語です。独特の世界観と詩的な文章が、読む者をじわじわと包み込みます。登場人物たちの温かなやり取りが、心に深く染み渡るのも魅力的です。特に、無機質な機械の街が持つ柔らかさや、静かに変わっていく主人公の内面が美しく表現されています。何気ない言葉の端々に、傷ついた心をそっと癒やす優しさが宿っていると感じました。読後には、雨音がより親しく感じられるかもしれません。
雨の降る街。読後の余韻に浸れる話です。なにか切なくてしばらく余韻に浸ってしまいまいた。
雨と涙と水と・・・そういうアンサンブルでしたか。これからも、よろしくお願いいたします。
一年中雨が降る町。その理由は……。結構変わった設定の作品で、楽しみながら読ませてもらいました。
心が疲れた時、またこの小説を読みたい。そんな気分にさせてくれる、不思議な余韻を残す物語。常に霧がけぶる小雨の中のような雰囲気ですが、決して陰鬱ではなく。最後は、ほのかに日の光が差してくるような、黎明を感じさせる。静かに、静かな小説を読みたい、という方にお勧めです。
書き出し、現実的な夜から朝、旅立ちからの夕方。淡々と劇的。
全話読ませていただきました。現代物なのに幻想的な雰囲気がたまらないのと、降っている雨は人によって優しかったり冷たかったりするんだろうな、という印象が残りました。少し切なくて、でもとても素敵なお話でした。