[獣領の騒乱]編 前部までの用語解説
最強種族は暇潰しを求める!!
The strongest tribes want to kill time!!
女神領[イリシウス]
(東領地に属する女神種の領地。(元)最強種族の領地ではあるが、他種族からの侵攻を危惧して、周囲一帯を山々に囲ませ、税金により徴収された魔力で常時結界を張っている。エイメルの身分剥奪以降、結界の調整はエイメルが管理しているらしい)
暇・カイザン
(本作主人公にして、特に補足することのないキャラの一人。肩書きは、最強種族、女神領領主、帝王カイザー、ウィル種種王、暇家の後継ぎ候補)
ウィル種[データ改ざん]
(半径五メートル以内に存在する者の名前と種族名が分かる場合のみ発現が可能で、自分よりも勝るウィルスの全てを無にすることができる。効果時間は、改ざんされたウィルス情報の量によって異なる)
アミネス・ネビア
(本作のヒロインで、カイザンのパートナー。普段はとても優しい性格ながら、カイザンに対してのみとても辛辣になる。四年前から女神領に滞在していて、その前の事は条件付きで一切語ろうとしない)
創造種[万物創成クリエイト]
(創造機器と呼ばれる物に描いたものを魔力によって実体化させる。魔力消費量は物体の密度が大きければ大きい程、大量に消費される。生き物は魂を造れないために不可能に近い。一部の人の心を読めるらしい。今のところカイザンだけがそれに当てはまっている)
エイメル・イリシウス
(女神領の元領主にして、元最強種族であり、女神種初代種王とたくさんの肩書きを持つ偉人の一人。単純な戦闘力は最強種族の名に相応しいものだが、余裕が仇となってカイザンに敗北してしまう。女神領の掟により、最低地位にまで落とされ、大図書館で働かされている。女神領にはまだ、多くのエイメル派が居るらしい。神話の中には、[傲慢の神]や[煉獄の使徒]の異名を持っていたのだと記されている)
ハイゼル
(女神領の商業区を統括し、放心してしまうこと以外は多くの女神からの信頼の深さを持つ。実力はそこそこながら、魔力量にはかなり自信があるため、結界維持には大きく貢献していた)
ミルヴァーニ・メービラス
(女神領の外交司官。実力は二番手で、主に雷属性と転移系統の魔法を得意とする。エイメルに長く仕えた忠誠の深さと、アミネスへの愛は誰にも負けないと自負している)
女神種[魔力増幅]
(魔法本来の威力や範囲、効果を倍増する特殊能力。一方で、それは適性のある魔法のみに適応され、不適性な属性は逆に半減してしまうというデメリットも。エイメルの情報管理力のおかげで、それについては一切公表されていない)
種王
(その種族においての最高戦力に値する存在。後に説明のある、種王の神器を継承される者である)
領主
(その領の絶対的な管理者で、多くは領民からの投票で決定されるが、一部種族の領地では、実力や種としての才能から選ばれるらしい)
ウィルス
(種族の根源とされる情報体。特殊能力やステータスが刻まれていて、特質魔法の多くは表層的にそれに改変もたらすらしい。[データ改ざん]は深層的に改変をもたらすものである)
特殊能力
(種族のアイデンティティたる与えられた能力のこと。全ての種族は特殊能力において平等と言われ、メリットとデメリット、または、効果と発動条件がどれも均等になっている)
種族の紋章
(首元に刻まれたその種族を表す唯一無二の形をした紋章の総称。種としての自尊心を無くした者は、その色が薄くなり、特殊能力すらも正常に扱うことができなくなるという。多重血も同様に、色が薄くなることもある)
転移要員
(決闘に敗北してその役を担うことになったミルヴァーニは、カイザンたちが次の領地に行きたくなる度、名前をアミネスが呼べば現れるとのこと。ちなみに、獣領は近いからという理由で転移魔法は使わなかった)
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獣領[フェリオル]
(過去の戦争から学び、領全体を巨壁で囲んでいる。その外は差別の対象とされるアニマルたちが稲作などの農業を強いられている)
ウィバーナ・フェリオル
(猫が基の、天真爛漫さで溢れる少女。華奢でまだまだ子供ながら、獣種としての技量はとても高い。多重血であるらしく、もう一方の種の遺伝子から、魔法を体術に応用して使いこなす。アミネスと仲良し)
リュファイス・フェリオル
(コアラが基の、獣領の若き領主。種としての才能を認められ、妹ともにフェリオルの家名を与えられた逸材。優しく接し易いところはあるが、その行動には裏があるようだ)
ルギリアス
(五神最将の現リーダーで、ウィバーナにとても甘い狼獣人。カイザンの事をとても警戒しており、いつもカイザンを遠くから睨んでいる。技量は三番手であるというのに、威厳さだけはしっかりと持っているため、実はカイザンとは気が合うのかも)
レーミア・フェリオル
(リュファイスの妹、狐を基にした王女的存在)
他の団員
(五神最将には、ルギリアスとウィバーナの他、サイを基にしたツノークと、蛇を基にしたスネイク。そして、現在は不在の一番手が在籍している)
種王ガイスト・フェリオル
(獣種の現種王。かなりの歳を取っていて、最高戦力としての実力があるのか怪しく思われている。種王の神器は既に次代の者に受け継いだとか)
獣種[強調五感]
(五感の能力を魔力により限界まで高めた結果、索敵能力をとても広くする特殊能力。範囲を狭めれば魔力消費を極端に抑えることができるため、常時発動が可能である。集中力を全て注げば、背後に居る者がどんな動きをしているのかも分かるらしい)
獣種の三形態
(人間型[アニマル]、獣人型[ビースト]、獣神型[シリウス]。人口の多くはビーストに集中していて、シリウスに至っては、獣領にはもう存在していないらしい)
五神最将
(ビーストの精鋭五名で形成された、獣領の最高守衛団。領全体の守護に含め、領主の護衛も担う)
悪魔種との戦争
(獣領では、十六年前の第一次戦争と、十四年前の第二次戦争が悪魔種によって起こっている。第一次は悪魔種の精鋭部隊による奇襲で、失敗に終わり、第二次は、領内に隠れていた悪魔種一人によるものらしい。悪魔種一人が門を開放し、それの対応に当たった当時の五神最将はリーダー以外の団員全てが殉職した形に。そんなことがあり、獣種は悪魔種に対して深い怒りを持っている)
種の門
(全ての種族が内に秘める門のこと。条件を満たしただけで門は開放され、暴走状態に陥ってしまう。自分では開くことも閉じることも不可能で、最悪の場合、命尽きるまで暴れて死んでしまうケースは多いという。獣種の門[獅子之獣乱]は、他種族による深い外傷が生命を脅かそうとした際、開放される)
多重血
(他種族同士の子供は稀に、両方の遺伝子とウィルスを均等に受け継ぐことがあり、その結果、両種の力を発揮できるとか。しかし、多くの種族にとって多重血は異端とされ、種族間差別の対象に入る。それに、多重血は本来、種によって異なる門の開放条件が重なってしまうため、非常に開放し易いという)
七属性の魔力
(火・水・雷・風・土・光・闇。それぞれに特性がある。火属性魔力[増幅]、水属性魔力[硬化]、雷属性魔力[加速]、風属性魔力[斬傷]、土属性魔力[停滞]、光属性魔力[浄化]、闇属性魔力[侵食])
三色の魔導器
(ウィバーナが常にこめかみ付近に装備している謎の装飾品。リュファイス曰く、女神領で作られた魔道具で、火・水・雷の魔力操作を補助してくれる働きを持つらしい)
死神種[借り物の魔法ボロゥ・マジック]
(自身を中心とする半径十メートルで使われた魔法を自分のものにする。相手から借りる魔法以外の大抵は不適性であるが、一部の死神種は洗脳魔法を得意とすることもあるらしい)
特殊錬技
(特殊能力を応用した技の総称。種族によっては、制御がとても難しいものである)
種王の神器
(現種王が前種王から受け継ぐ武器の総称。その種の力を圧倒的に引き出すと言われており、実力が無ければ使いこなすことは不可能)
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他
悪魔種[変幻自在]
(自分が想像した同性の姿に変身できる能力。声音、肉質、顔、全てを理想通りのままにできるが、実在している人物には想像だけではなれない。しかし、自らで傷を与えた者なら話は別。能力すらも見に映すことが可能となる。変身状態は、ダメージを受けることで簡単に解けてしまう。本当の姿は全身が真っ黒な存在だと言われているが、それを見て生き残った者は居ないとか)
ニールクラーロ家
(東大陸に属する多種族共和制領地[ネビアス]に君臨する最強の組織。名に家が付く理由は、在籍している兵士ともに、養子として拾われた様々な絶滅危惧種で当主の家系が構成されているからである。長男から三女まで、全てが異なる絶滅危惧種となっているため、もし彼らと真っ向から戦おうものならば、巧みな連携と異種なる特殊能力の合力の前に手も足も出ぬまま消されてしまうだろう。という世間の風評)
語り継がれる神話
(神話というよりは昔話的解釈で全領地に共通の教養として広まっている。人間種を始めとし、神と呼ばれる存在からウィルスを与えられたことにより、数多の種族が生まれたという[種族創成伝説]。他には、[聖王の愚者たち]や[七人の神]がある)
光衛団
(西の領地を濃密的に支配する組織。幹部[十字光の武衛団]を筆頭に、幼少期から厳選された精鋭たちが団員として各地に散らばっている。入団方法や本拠地の場所は不明、何らかの種族の介入があるのだと推測されている)
巨人領の消滅事件
(ストーリー内で数日が経過したにも関わらず、未だにカイザン以外に容疑者の出ていない謎多き事件。領地全体とそこに居た領民の全てが空間ごと消えてしまったようだと見物人は語った。消滅に関しては、扱いの難しいとされる闇属性魔力の特性[侵食]によるものとされている。闇属性に強い適性を持つ種族は今のところ発見されておらず、とりあえずカイザンにされてしまった訳だ)
四大鬼
(または、四大魔獣とも呼ばれる高位魔獣。五千年前の種族戦争の中、魔力を大量に吸い込んで誕生した異端なる動植物から生まれたとされている魔獣は、魔法に適性を持っており、とても凶悪な存在。四大鬼の代表格[黒龍][黒鯨][黒狼][黒獅子]は、元はただの下位魔獣であったが、最初の高位魔獣[黒千首竜]の死肉を喰らった事で変異したのだ。今は、[黒龍]以外が何らかの影響で永く眠りについている)
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