そして本編へ



 私が先輩に彼女が出来たと知った日、私は朝まで泣いた。


「なんで………なんで……」


 店に来た凄く綺麗な女性と先輩は手を繋いで帰って行った。

 その光景が私の目から離れなかった。

 私は家に帰り涙を流した。

 先輩の隣に居たいとずっと願っていた。

 それなのに……。


「先輩……なんで……」


 スマホの待ち受けを見ながら、私は何度もそう呟く。

 大好きだった。

 好きで好きで仕方なかった。

 だから、簡単になんて諦められなかった。


「先輩……」


 先輩との思い出の写真を見ていると、私は胸が苦しくなった。

 先輩が居たから何でも出来た。

 先輩が褒めてくれるから、仕事も頑張った。

 なのに……。


「うっ………うう……」


 失恋をした日、私は先輩との思い出の日々を思い出し決意した。

 先輩を奪う事を。

 そして、先輩とまた楽しい思い出を作る事を……。 





この真相は「先輩はわがまま」で!

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