そして本編へ
*
私が先輩に彼女が出来たと知った日、私は朝まで泣いた。
「なんで………なんで……」
店に来た凄く綺麗な女性と先輩は手を繋いで帰って行った。
その光景が私の目から離れなかった。
私は家に帰り涙を流した。
先輩の隣に居たいとずっと願っていた。
それなのに……。
「先輩……なんで……」
スマホの待ち受けを見ながら、私は何度もそう呟く。
大好きだった。
好きで好きで仕方なかった。
だから、簡単になんて諦められなかった。
「先輩……」
先輩との思い出の写真を見ていると、私は胸が苦しくなった。
先輩が居たから何でも出来た。
先輩が褒めてくれるから、仕事も頑張った。
なのに……。
「うっ………うう……」
失恋をした日、私は先輩との思い出の日々を思い出し決意した。
先輩を奪う事を。
そして、先輩とまた楽しい思い出を作る事を……。
この真相は「先輩はわがまま」で!
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