概要
美しい妖精に群がる亡者たち。血と暴力のおとぎ話開幕――。
19世紀半ば。亜人と人間が共存する架空世界の南アメリカ。
ヨーロッパの小国、メイベルラントの植民地ノヴァ・アルカディアで妖精が見つかる。
高値で取引される妖精をめぐり、人間が、亜人が群がり、乱獲と略奪、やがてそれは血と暴力の連鎖につながる。
植民地軍のごく普通の陸軍士官フランソアはその混沌のなかで思いもよらぬ残虐性を自分のなかに見つけ、状況に流されながら、翡翠の槌をふるう。
虐殺と戦争の先に人は何を見出すのか。
――19世紀風世界を舞台にした本格ダーク・ファンタジー、開幕……。
ヨーロッパの小国、メイベルラントの植民地ノヴァ・アルカディアで妖精が見つかる。
高値で取引される妖精をめぐり、人間が、亜人が群がり、乱獲と略奪、やがてそれは血と暴力の連鎖につながる。
植民地軍のごく普通の陸軍士官フランソアはその混沌のなかで思いもよらぬ残虐性を自分のなかに見つけ、状況に流されながら、翡翠の槌をふるう。
虐殺と戦争の先に人は何を見出すのか。
――19世紀風世界を舞台にした本格ダーク・ファンタジー、開幕……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この「気だるげな空気」、僕には描けない
舞台は架空の植民地。人間の他にさまざまな亜人が普通に暮らす中で、主人公フランソア中尉は田舎と前線を往復するうだつの上がらない生活をしていた。だがあるとき、妖精を捕獲して一攫千金を狙う探検隊がやってきたことをきっかけに、フランソアは命を懸けた任務に就くことになる――という物語。
冒頭から凄まじい分量で文字が襲いかかってきますが、それらをひとつひとつ追っていくと、その場に漂う生活感や空気感を、まるで登場人物自身になった気持ちで味わうことができます。
決して快適とは言えない気候。
危険動物や敵対する先住民、疫病。
諦念と惰性が身体の芯まで染みついた毎日。
さあ、あなたならこれらをどう表現する?…続きを読む