カクヨムで実施されているコンテスト情報!!とその考察

あさかん

カドカワBOOKS×カクヨム“日帰りファンタジー”短編コンテスト

※ 注意 ※ ※ ※

『カクヨムやグーグルアナリティクスを使ってみて気づいたこと』というエッセイからコンテスト情報を独立させるために移したエピソードなので、時系列的におかしな点があるかと存じますがご容赦ください。

 ※ ※ ※ ※ ※


【コンテスト情報】

選考委員:カドカワBOOKS編集部

ジャンル:日帰りファンタジー 

文字数:応募受付期間終了時点までに本文が5千文字以上2万文字以下

応募受付期間:2017年9月1日〜 10月1日

読者選考期間:同上

最終選考対象作品発表:2017年10月下旬頃

最終選考結果発表:2017年12月頃

最優秀賞(1名):賞金10万円

 

【応募オススメ度】

過去エピソードにつき未実施



 皆さんこんにちわ、あさかんです。決して宣伝ではありませんが、私もWEBコン2に続いて2回目となるコンテストの応募をしています。


 何故今回はこのようなタイトルの考察を述べるのかというと、短編日帰りファンタジーコンテスト(以後、日帰りF)は上限2万文字の制限があり、私も含め色々な作者様が書き始めたはいいもののそれに困惑しているという背景があるからです。


 もう締め切りまで2週間が過ぎてしまいましたが、書き始めた方や今からでも挑戦したいという方へ気づいたことをお伝えできればと、これから綴らせて頂こうかと思い至りました。


 

 まず、下限が5000文字であることから、寿司コンのようなオチを中心とした一発ネタで構成するのは難しいです。そうなると、一発ネタで構成でやるなら、2~3話連ねた短編連作でやるか、スタンダードに起承転結を盛り込んだ作品するしかありません。


 そしてほとんどの方が後者を選ばれたのではないかと存じます。されば、次に引っかかってくるのが上限20000文字ですよね?


 結局はここがネックなわけなのです。日帰りFというと、日常の世界と非日常ファンタジーの世界を行き来したり、繰り返したりすることが大まかに定義されております。


 非日常と言えば、異世界だったり、魔物出現や超能力、魔法、その他非化学的なものが発生する現状を指すかと思いますが、それらと学園ものや恋愛、現代ドラマなどと一線を画すのは読み手が知りえない状況説明が必要になるところだと考えます。


 つまり、現代社会を舞台にした日常を描くのには説明が不要な部分が多くても、非日常の部分は何が起きてどうなったか、そこにはどういう背景があって、経緯が存在していたのかを書かなければ読み手が置いてけぼりになってしまうということですね。


 それを踏まえて20000文字で起承転結まで書くのはかなりの事前に構成や下書きが必要になってきます。下手をすれば世界観の説明だけで大半の文字数を持っていかれるでしょう。


 では、どうすればよいか?


 20000文字の短編と言えば、マンガ雑誌を読んでいた方なら分かると思いますが、読み切り作品と同じ程度のボリュームになるかと思います。


 まず、作品の背景には主人公の非日常的なものへの接触から始まって仲間との出会い、行動、目的の達成など一連の流れがあるかと思いますが、それを頭からやっていてはかなり厳しくなるのは必然です。


 反対に主人公が非日常的なものへの接触を既に済ませた後の部分から書き始めると、それらへの知識は彼(女)にとって既に知っていることになりますので、状況説明を簡略化できますし、いちいちそれらに対して驚きなどの表現に文字数を割かれる心配もありません。


 それに準じて仲間との出会い部分も手前にシフトしてしまえば、更に説明が不要になってくる部分が出て来るでしょう。

 

 結局、今回の文字数制限における運営(編集部サイド)の狙いは日常と非日常を繰り返す物語の断片をわかり易く切り取ってほしいということなのではないでしょうか?


 そして、短い文字数のなかで読み手を置き去りにすることなく、極力、起承転結を盛り込み、後読感のあるオチをつけられる技術を身に着けて欲しいのではないかと察します。

 

 WEBコンのように100000文字はキツイけど、5000~20000文字なら何とかなりそうと喜ばれた方も多かったと思いますが、私の実感では長編で自分の思い描いている内容を面白く書くのより、短編で面白く書きつつ更にもっと読みたいと思わせるものを書く方がより難しいのだと感じさせられました。



 締め切りも残り僅かですが、他の皆様から一作でも多く投稿され、このコンテストがより盛り上がることを切実に期待しております。

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