カクヨムで実施されているコンテスト情報！！とその考察

カクヨム×魔法のiランドコンテスト

【コンテスト情報】

選考委員：ビーズログ文庫編集部

ジャンル：「泣ける」「オタク主人公」「謎解きミステリ」

文字数：読者選考期間終了時点までに本文が8万文字以上～10万文字以下（完結必須）

応募受付期間：2018年10月15日～12月3日

読者選考期間：2018年10月15日〜翌年1月8日

最終選考対象作品発表：2019年1月頃

最終選考結果発表：2019年3月頃

大賞作品：書籍化

特別賞：書籍化検討

備考：コンテスト応募＋タグ付け必須

【応募オススメ度】

★★☆☆☆　若干の不安要素アリ

　皆さんこんにちはあさかんです。

　またまた、コンテスト情報が舞い込んできましたので考察させていただきたいと思います。

　今回はビーズログ文庫主催でカクヨムと魔法のiランドの２つのWEB小説サイトから応募できるコンテストです。

　ビーズログ文庫ということですので、明記されていないもののほぼほぼ間違いなく購買層が女性向けのコンテストでしょう。

　つまりコテコテの男性向け王道ハーレムもの（逆ハーならOK）なんかは無条件でアウトをくらいそうな感じです。

　「泣ける」「オタク主人公」「謎解きミステリ」の3部門で募集しており、そのことからほぼほぼジャンルが制限されるでしょう。

　先の星2つのコメントに書いたように私にはこのコンテストに若干の不安要素が感じられました。

　まず、2サイト合同でのコンテストというそこそこ大掛かりに開催しているにも関わらず、書籍化確約の大賞に賞金や副賞が付加されていないことです。

　賞金の規模の大小であれば、例えばレーベルコンテストはカクヨムコンテストの100万円を超えてはいけないなどの内規がありそうですが、今回は完全にゼロですのでどうしても主催者側の本気度が感じられない気が拭えません。

　次にお題の「泣ける」「オタク主人公」「謎解きミステリ」という如何にも売れ筋路線に絞った募集で尚且つ8万～10万文字の完結必須というところから、将来性よりもすぐに売り出せる即戦力が欲しいというのが伺えます。

　つまり、新人発掘というよりも売れ筋路線の内容ですぐに本を出せてダメならそれまでという低リスクを重視しているのが嫌でも見えてくるわけです。

　しかし、その反面で書き易さやとっかかり易さもありますし、何しろ攻略がしやすいです。

　「泣ける」お題ではジャンル問わずとあるものの8万～10万文字で切ない恋愛をターゲットに物語を構想すれば、ほぼレーベルサイドの狙い通りになるでしょうし、「オタク主人公」では専門知識に重点を当てた青春ものや恋愛要素を加えたものにすれば良いと考えられます。

　「謎解きミステリ」に関しましては学園ものなどで読み進めるうちに謎が解けて色々なものが繋がっていくような構築すれば的外れな内容にはならないでしょう。選考者に『先が気になって仕方がない』と思わせたらその時点で勝負アリですね。

　奇をてらった作品などは危険かと思います。

　先も述べたように、ダイヤの原石や市場で流行していない未開拓のジャンル作品を時間をかけて改稿しゆっくり売り出したいとは考えられませんので、むしろコテコテな王道ものやヒットジャンルの二番煎じな内容でも完成度が高いほうが好まれるのではないでしょうか？

　今回のコンテストは少数の人に高評価が貰えるような作品よりも、幅広く親しみやすい、気軽に読めて面白い作品が狙い目だと考えますので、女性向けの物語を書いたことがある方は是非チャレンジしていただきたく存じます。