タイトル斬り!コンテスト

【コンテスト情報】

選考委員:スニーカー文庫各担当

ジャンル:各3種タイトル指定

文字数:五万字以上の中編or制限なし(多分読者選考中に)

応募受付期間:2018年7月27日〜 9月28日

読者選考期間:2018年7月27日〜 10月19日

最終選考結果発表:2018年10月下旬頃

大賞作品:担当が付く(書籍化するとは言っていない)+

ラノベ3冊


【応募オススメ度】

★☆☆☆☆ ツッコミどころ満載

  ↓

★★☆☆☆ あさかん猛反省!!



 皆さんこんにちは、あさかんです。


 今回のレビューさせていただくコンテストは、あの『俺のラノベコンテスト』『俺のラノベコンテスト2』に続くものらしいです。


 タイトル斬りというだけに、このコンテスト自体を斬ってみたくなりまして、今回書かせて頂きました。


 星は1つです。


 突っ込みどころ満載だからです。



 まずは『俺のラノベ2』の結果が出ましたのでそれを見てみましょう。


 私的には予想通りでしたね。


 『クセのあるヒロイン部門』は以前のエピソードにもあるように、求めているものも解り易く、コンテストの結果も大賞1、特別賞2と上々でした。


 問題は『新人賞を最終選考まで勝ち抜いた作品部門』です。


 結果は大賞も特別賞も無し。


 総評には「気になった作品に上げました3作について話をしますとタイトルから作品の面白さがにじみ出ており、中身もそれに沿ってしっかり構成されていて、非常に楽しく読めるものであった」とあったのに、です。


 中身もしっかりしていて、非常に楽しく読めたのに特別賞にすら入らない。


 それでいて、その理由すら述べていない。


 元々、最終選考まで勝ち抜いた作品とは、裏を返せば最終選考までしか勝ち抜けなかった作品です。さらに言えばその上応募当時のコンテストレーベルがツバすらつけなかった作品ということになるでしょう。(受賞できなかった作品でも、コンテストレーベルの担当が気になった作品は別途に連絡して抑えておくことがある)


 すなわち、クリティカルな作品がスルーされたまま残っていることなど限りなく可能性が低いにも関わらず、『中身がしっかりしていて、非常に楽しく読める作品』以上のものを求めていたということになります。


『やっぱり最終選考落選作品は、最終選考止まりの作品だったな』という担当さんの心の声が聞こえてきそうで居た堪れない気持ちになりました。


 せめてこういったコンテストを開くならば、該当なしの理由は最低限述べておくべきでしょう。



 長くなりましたが、改めて今回の『タイトル斬り!コンテスト』の内容を見てみたいと思います。


 まずは『「俺のラノベコンテスト」同様、星の数もレビュー数も関係ありません。』のコンテスト要項。


 なのに、わざわざ応募受付期間からずらしてまで読者選考期間を設定している。


 正直、意味がわからない。


 受賞に星の数もレビュー数も(そもそも星=レビューじゃないの?)関係ないと明言しておきなながら、読者に何を選考させるというのでしょうか?


 そして条件のひとつでもある、作品タイトルが既に決められていることもツッコミどころです。


 当たり前ですが、応募作品一覧をみても同じタイトルがズラリとならんでいます。


 前回の『俺のラノベ2』の総評ではタイトルを工夫するのが重要と述べておきながら、今回のコンテストではタイトルをつけさせてすらくれない。


 せめてサブタイトルとして固定するという条件にして、メインタイトルは自由につけさせないと、読者選考があっても読者はどれを読めばよいかもわかりません。


 

 ちなみに、そのタイトルといいますのは……


『振り返ればあの時ヤれたかも:編集I』


『属性は何を選択すればお嫁さんにしてくれますか?:編集H』


『隠居魔王の成り行き勇者討伐 倒した勇者達が仲間になりたそうにこちらを見ている!:編集O』


 の3部門です。


 この中で選ぶとすれば2つ目のタイトルでしょうか。


 この部門は文字数制限もありませんし、属性を意識したラブコメをという条件だけなので、尖った作品が出て来る可能性が大いにあります。


 3つ目は少々条件を絞り過ぎている気がします。


 起承転結でいうならば起と承はある程度自由に書けますが、転と結は隠居した魔王が勇者一行と戦った後、その勇者たちに惚れ込まれるという基本構成に乗せるしかないでしょう。


 1つ目はもうアカンです。


 くどいようですが、前回の『俺のラノベ2』の総評でタイトルが重要と述べておきながら、タイトル斬り!とタイトルをテーマにしたコンテストを開いたのにも関わらず『振り返ればあの時ヤれたかも』はタイトルに魅力を感じさせ無さ過ぎと言わざるを得ません。


 例えば、付加条件にタイムリープとあるのですから『逆行~あの日 折ったフラグを修復しに行ってくる!ノシ~』みたいな、もうちょっと読み手を意識したタイトルにできなかったのかな?と思ってしまいました。


 

 かなり長くなってしまいましたが、ツッコミどころがありすぎて逆に応募したくなった方も多いかと思われます。


 かくいう私も応募してみたくなりました。


 ということで、皆さんこの夏休みを利用して一作書き上げてみては如何でしょうか。



8/1 追記


 すみません、頂いたコメントからの追記です。

 

 どうも私はタイトルに固執して固定観念が強くなっていたようです。


 例えば『隠居魔王の成り行き勇者討伐 倒した勇者達が仲間になりたそうにこちらを見ている!』


 というタイトルでは、どうしても隠居した魔王が成り行きで、倒した勇者から懐かれるまでの流れを作品にしなければならないという考えが強く、作ることのできる物語が狭まってしまうと思い込んでおりましたが、頂いたアドバイスのように起承転結の起で勇者を倒してしまって、勇者たちから懐かれた後のストーリーを描けば物語の幅がグッと広がります。


 そうなれば、物語の核が主人公の隠居魔王、勇者一行、現役魔王との三角関係のやりとりに出来たりと、かなり面白くなってきそうです。


 あさかん、猛反省であります!!


 これは面白くなりそうだということで、星1→星2に変更いたしました。

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