第3回カクヨムWeb小説コンテスト(キャラクター文芸)


 皆さんこんにちは、あさかんです。


 間に一つ違う考察を挟みましたが、今回はキチンと第3回Webコン考察の続きをさせて頂きたいと思います。


 それでは、特設ページメッセージの読み解きということで、キャラクター文芸部門を見てみましょう。



 先に申しますと、今回この部門はかなり狙い目です。異世界ものが苦手な方はこの部門を攻めてみるのをお勧めします。


 何故かと言いますと、今回のコンテストで運営が新しく部門を起こしたということは、レーベルサイドからの需要がある、欲しているということが伺えるからです。


 メッセージを見てもかなり具体的な内容ですね。


 主に変わった職業や知識を用いて物語を構築するビジネスライトノベルを書いて欲しいというコメントでしたが、気を付けなければいけないと感じたポイントが最初にありました。


『恋愛以外を主テーマとして~』


 これは恋愛要素を入れない方が良いというわけではないだろうと考えます。そもそも、恋愛要素というのは主人公とヒロインが存在する以上、物語を盛り上げる基本的なエッセンスでもありますし、あった方が作品としては映えます。


 ここに記されているのは『主テーマ』とならないようにということですので、例えば警察官が懸命に働くシーンを描く物語であれば、最終的に警察官同士の男女が結婚する顛末があったとしても、メインは仕事であって、結婚に至るまでの恋愛話を中心にしたら余りよろしくないといった具合です。


 何故か、”恋愛”以外~と指定してあるので、ひょっとしたら勘違いされる方もおられるかもしれませんが、恐らくは主テーマがホラーであっても、ラブコメであっても同じことだと思います。あくまでも職業や専門知識が関わることを主テーマにした方が良いでしょう。


『 文芸とエンタテインメント作品の中間にあるような、ライトノベル・エンタメ小説で取り扱われるよりも少し重厚で、社会的テーマなども取り入れた作品を求めています』


 これについては、例えばいじめを無くすために奮闘する物語やシングルマザー、貧困層など、社会的問題をテーマに取り入れ、結果ライトノベルとしては重くなってしまったとしても構わないというメッセージでしょう。


 しかし、文芸との中間とありますので、社会問題を取り入れて重くなる内容であっても、それを解決するに至る奮闘劇といったような物語構成にした方が良さそうです。


『読者の求める要素をきちんと織り込んだ、エンタテインメントとして成立している作品を求めています』


 この件りにもありますように、ただ専門知識や職業知識を説明するだけではなく、物語としてそれらを活かしながら主人公が成長していく過程を描くなどの構成が必要になってくるでしょう。


 その他のメッセージもかなり具体的で実際に売り出したい方向性が示されています。ちなみに『F1層をターゲットにした~』のF1とは20~34歳の女性のことを指します。



 色々書かせて頂きましたが、キャラ文芸はその人にしか書けない持ち味を生かせますので、作品としての差別化がしやすい特徴があります。


 他ジャンルなどは、同レベルの作品があったら執筆速度が速いとか長編作品を完結させている実績なども評価の対象になりそうですが、キャラ文芸に関しては実績云々よりも自分にしか書けないという強みがありますので初投稿の方にもお勧めです。

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