第4回カクヨムWeb小説コンテスト(異世界F部門)
皆さんこんにちは、あさかんです。
さあ、もうウォーミングアップをしている時期はとうに過ぎていますぜ!!
さっそく、Webコン4の異世界ファンタジー部門の考察をしてまいりたいと思います。
今まで通り特設メッセージからレーベル担当者の真意を読み取ってみるということですが、今回は以前に比べメッセージ量もその具体性も段違いに大きいです。
それに大切な所は黄色の蛍光ペンで強調しているかのように目立つ書体となっております。
『今すでに流行っているもの”ではなく、次の流行を自分の作品で牽引する』
まずはこのメッセージです。
確かに書籍化には半年以上の時間差がありますので、執筆時に流行っていた設定やジャンルなどが書籍化される時までその流行が続いているかどうかは保証できません。が、ぶっちゃけ言うと半年そこらでそこまで流行の移り変わりがあるか?と言われれば、そんなことは無いだろうと思っております。
流行の終焉の兆しが見えているならいざ知らず、今期のアニメの『スラ●ム転生』などを見てもわかるように、多少今更感があっても異世界ファンタジーの息は長く、数年前のテンプレでも未だ通用する感はありそうです。
そして『次の流行を自分の作品で牽引する』というのは狙って出来ることではないと考えます。それはSNSのバズると同じように結果的にバズったものが流行するのであって、バズることを計算するのは不可能に近いです。寧ろそれを完璧に計算できるのであれば世の経済をその人がコントロールできてしまうでしょう。
解り易く言えば、ピ●太郎のPPAPが大流行することを事前に予言できた人は恐らく誰もいないのと同じことです。寧ろ他の世界線が存在するとすれば、PPAPが流行っていない世界が殆どだと思います。
それくらい流行と言うものは生き物で予測不可能に近いものなのです。ですので、メッセージにあるように『次の流行を自分の作品が牽引する気持ち』程度に考えて、必要以上に奇を衒うことは危険かも知れません。
『その著者にしか書けないような特殊分野の知識や経験を存分に活かして緻密に組み上げられた物語』
代表的な例で言えば自衛隊異世界ファンタジーの『G●TE』などがそれにあたるでしょうか。
確かに、異世界ファンタジーは似たり寄ったりの作品も多いですので、何か差別化を図るのであれば、異世界+○○のように○○には作者にしか書けないような専門分野の知識を要するものであればそれに越したことは無いでしょう。
医療ものなんかはどんな舞台でも結構大成功することが多いですが、それこそ生半可な知識では書きあげることが困難だと思います。その分野の知識を有しているというのはかなりの強みだと思います。
『読者が実際に行ってみたくなるような異世界が構築された作品』
これに関しては、別のエッセイで詳しく考察致しましたのでご参照ください。←https://kakuyomu.jp/works/1177354054883409598/episodes/1177354054887105679
『読者が持つ夢や願望を実現するような作品』
まさに『俺TUEEE』だと思います。圧倒的勝利は高揚感にも繋がりますし、読者が異世界ファンタジーの世界に入り込めるのであれば誰もが無双できる状態を望むでしょう。ハーレムや一夫多妻制なども現実社会では叶えられない男の欲望である側面も確かに存在しますので、そういった類のものをイメージして頂ければOKだと存じます。
『恋愛要素以外で魅せる作品』
これは女性が主人公の作品とあることから、女性向きの異世界ファンタジー小説のメッセージだと考えますが、確かに恋愛ありきだと舞台を異世界にした意義が問われる可能性があります。恋愛要素以外の部分に魅力があってこそ、異世界を舞台にした意味が高まりますので、女性向き小説=恋愛ものという固定観念をなくすのも大切かと思います。
『 後宮を舞台にした、中華風ファンタジーを求めています』
このメッセージはこれが全文です。まあ、流行ってますからね、としか言いようがありません。せめてどうしてソレを求めているのかも述べておいて頂けたらなと思いました。
『 流行に流されない強度のある作品を求めます。』
これも全文なのですが、これに関しては他に説明が不要ですのでその通りだと思います。流行を意識した作品はそれだけ流行に左右され、売れる時期も限定される可能性がありますので、流行に流されないような王道作品はそれだけ価値があるとも言えます。異世界転移や転生にて主に現代社会の要素を反映させて書いたとすれば間違いなく流行モノとなりますので、王道を意識するなれば純粋な異世界ファンタジー作品か、異世界転移でも現代社会の要素の少ないものという認識で大丈夫だと存じます。
色々と書かせていただきましたが、受賞への参考で一番効果的なのは今までの受賞作を読むことです。更には過去受賞作のなかで★やPVが少ないものであれば『人気作だから取った』という理由が排除されますので、純粋に選考者の目に敵った部分が多いことがわかります。2番煎じはオススメしませんが、物語の構成や流れとして是非ご参考にさせてもらってはいかがでしょうか。
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