第5回カクヨムWeb小説コンテスト(異世界F部門

 皆さんこんにちは、あさかんです。


 前置きなんてすっとばして、年末から始まる早速カクヨムコン5の運営メッセージの解説と対策に入って行きたいと思います。


 最初はカクヨムというかWeb小説界のメインジャンルである異世界ファンタジーです。恒例ながらまずは前回の受賞状況を見ていきますね。


 と、その前にPCをダブルモニターにしたので、このような資料を参照しながら執筆するのがやり易いー!……余計な話でした。


 ええと、話を戻しまして、前回のカクヨムコン4の異世界F実績と致しまして、大賞1、特別賞16とジャンル別の応募数はわかりませんが、全体の応募数3708から17作品の受賞は破格と言えましょう。大目に見積もって1700作品の応募としても1/100の確率ですからね。


 受賞した小説内容としましては、大賞と特別賞で選出されているスローライフ系が強いのかな?と、そして当たり前ですが、現代社会からの転移転生系も相変わらず人気のようです。


 そして前回の総評としまして、これといって次回に向けて参考にできそうなことはありませんでしたが、まとめると『自分が好きなポイントを武器にしてそれを前面に出した個性的な作品を求めている』みたいなことが書かれておりました、まあぶっちゃけどんなジャンルにでも言えるようなことなんですけどね。


 次に、今回のカクヨムコン5の特設メッセージに移っていきたいと思います。



『自分の作品はここが優れている、というポイントが分かりやすい』


 これも以前から言われている事ですよね。異世界ファンタジージャンルは商業作品、趣味作品共に余りにも多すぎますので、意識的に差別化を図らないと選考者の印象に残りにくく、読者からしてもマンネリ化しているのでなまじオーソドックスな作品は飽きられやすいということなのでしょう。


 そして『その著者にしか書けない特殊分野の知識や経験を活かして描かれた物語』と文中に例えられていますが、自分の知識を活かして書くと良いんだ!と楽観的に捉えても大半の人はズッコケてしまうでしょう。


 例えば学生時代部活でバスケのキャプテンをやってたとして、それを異世界ファンタジーに活かすとしても、ちょっと考えた程度では「異世界でバスケを流行らせてみた」くらいのアイデアしか出ないと思います。


 ですので先ずは自分の持つ経験知識と異世界ファンタジーを如何に融合させて、それを物語の鍵にするかが重要なのです。


 先の例えでいくと、バスケの知識とキャプテンとしての采配力がそれまでの異世界での対魔物との戦闘効率、効果を著しく向上させられて無双できるようになったくらいのゴリ押しが必要なんですよね。



『好きなゲームやリスペクトする作品を自分の小説に落とし込んだら、どのような世界になるか』


 なんかぶっ込んで来ましたね。つまり安直に言うとゲームや実写映画など小説以外の人気作品の良い所をパクって小説にしたら良いんじゃね?ということだと思います。


 例えばゾンビと戦うゲームの「バイオ●ザード」に熱中していた頃のことを思い出して、その熱中できた部分を『読者をワクワクさせられるポイント』として自分の書く小説に落とし込めば、作品形式を越えてもどこか「面白さ」に通ずる部分があるということではないでしょうか。



『女性が主人公のほのぼの系ファンタジー作品』


 商業的にも趣味作品的にもこのような結構増えてきていますよね。まあ、異世界ファンタジーの女性人気が高くなったということなのでしょう。


 女キャラオンリーのほのぼの4コマコメディ漫画なんかは男性向けとしてもヒットしているので、そこらへんの特徴を上手く融合させれば異世界ファンタジー小説作品としても人気が出そうです。



『要所で盛り上がりのある話』


 これも以前から言われていることですよね。異世界ファンタジーものはネタや定石パターンが多く長編を書きやすい分、起承転結を意識しないと淡々としたストーリになりがちなんですよね。


 私は逆にこの短スパンでの起承転結を意識し過ぎて続きが書けなくなるパターンが多いので皆さん気を付けてください。



『”今すでに流行っているもの”ではなく、その間に埋もれて光が当たっていない隙間のジャンル』


 またまた、面倒臭い―――考察しがいのあるメッセージですね。言いたいことはわかるんですけどね。例えば「涼宮ハル●の憂鬱」という作品が出るまでは、性格が捻くれたトンデモヒロインなんて一体どこの読者が好むのか?と思われていましたが、その作品の鮮烈デビュー以降、それまでは皆無と言っていいほど存在しなかった「トンデモキャラがメインヒロインモノ』が多数排出されました。


 私は非流行を取り入れるのであれば、そのマイナスポイントを丸飲みできるくらな構成力が必要になると考えます。つまり普通の作品であれば非流行なものに手を出した時点では不利なのですが、作品全体として面白くてヒットできればその非流行だった要素が次の流行に繋がるということなんでしょう。


 小説の師匠みたいな人がいたとしたら「待て、今のお前がそんなオリジナリティに手を出すのは早すぎる!今は定石パターンでひたすら腕を磨けぃ」と言われるのがオチなような気が致します。


 実際のところ今のWeb小説界で無難に人気を出せている作品はそれほど奇を衒っていないモノが多いですからね。PVが回らないと書く気が起きない方は取りあえず固定の読者がつくまで流行モノで勝負するのが吉かもしれません。



 今回も色々と書かせていただきましたが、最後は非流行に手を出すのはリスクがあるみたいになってしまいました。しかしこれは決して非流行モノに手を出すのはデメリットというわけではなく「オリジナリティを意識したのに読んで貰えない」と勘違いしてはいけないと申し上げたかったのです。


 非流行モノは商業作品としては他作品との差別化において強力な武器になるのは確かですが、どうしてもWeb小説界の大半の読者は人気要素に食い付く傾向がありますので、読んでみたらめっちゃ面白いのだけれどそもそも読んで貰えない可能性が高く、作品の面白さが多くの読者に広がる前に挫折してしまうということを先ず念頭に置いておいて下さい。


 なにはともあれ、年末まで後少しです。皆さんお互いに頑張りましょうね!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る