第5回カクヨムWeb小説コンテスト(現代F部門)

 皆さんこんにちは、あさかんです。


 さて、カクヨムコン5ジャンル別考察の続きをドンドン更新していきたいと思いヤス。


 今回は現代ファンタジー部門になりますが、実は前回のカクヨムコン4ではSF・府現代Fという合併ジャンルだったんですよね。それが今回はSF・ゲーム部門というのが新しく出来たため、現代ファンタジーが独立した形となりました。


 ちなみにホラー・ミステリー部門は人気が無かったのか、名前そのものが消滅してキャラクター文芸部門に吸収されてしまいました。(なのでホラミスの応募はキャラ文芸)


 それではまず、前コンテストでの現代ファンタジー部門の実績を見ていきましょう。


 受賞は大賞1、特別賞3と異世界ファンタジーに比べたら大きく水をあけらえた形になりました。しかもその4作品の中で2作品は今回ゲーム部門での応募となる作品でして、1作品はちょっとジャンルが違うんじゃね?と思っていたら実際に受賞後にはラブコメに変更されておりました。


 そして大賞の作品も異世界⇔現代を行き来する作品のようですので、ぶっちゃけた話、「とある●術の禁書目録」のような純粋な現代ファンタジー作品は皆無だったわけですね。


 最終選考の中には多少なりとも純粋な現代ファンタジー作品があったのが見受けられましたので、正直相当レベルが高くないと取ってもらえない感が拭えません。やはりゲーム系とか異世界系などの流行要素がないとキツイのでしょうか。


 総評と致しましては、異世界ファンタジー部門と同様に大賞作のウケた部分が書いてあるだけで、これといって次回応募に向けてのメッセージはありませんでした。ファンタジーと名がつけば「何でもあり」なのでワクワクドキドキする作品を求めています程度に受け止めていれば良いと思います。


 

 次に今回の特設メッセージの考察と対策に移りたいと思います。



『現実と異世界を行ったり来たりしながら~』


 なるほど、つまり現代シーンがちょっとでもあったら現代ファンタジーに応募してくれってことなんですね。異世界ファンタジーは異世界限定でございます!!



『自分の好きなことを他の人にも好きになってもらえるような作品作り』


 なんか凄い特別なことが書いてあるように思えるかもしれませんが、異世界Fのメッセージでもあった『自分の知識や経験を活かした作品作り』と言っていることは同じです。


 つまり、料理モノの作品なら作中に出て来る料理の部分を読者に好んで貰えるようなファンタジックな作品を作れということでしょう。



『新しい魅力的なヒロイン像を生み出してください』


 これはぶっちゃけもう掘りつくされているんじゃないかって思います。私も色々と漫画やアニメ、小説などを読んだりしておりますが、性格的には「ハ●ヒ」や「戦場ヶ●ひたぎ」くらいしかヒロインに目新しさを感じておりません。


 後はキャラを高齢にするとか……極度な変態とかはもう既に出てますし……凄い男らしい(容姿ではなく性格や行動)ヒロインの漫画は以前読んで面白かった。そんなところですかね。



『世界を変えていく面白さを表現した作品』


 続いて書かれている『現代での俺TUEEE作品を読んでみたいです』というメッセージを合わせると、かなり具体的で参考にする価値大です。


 簡単に言えば現代ループものがそれですよね。幼少期の過去に戻ってしまったけれど頭の中は大人みたいな作品だと俺TUEEEしやすいのではないでしょうか。ループものにしなくても「名探偵コ●ン」みたいにクスリの力に頼ってもいいですしね。


 コ●ンは探偵として子供ながら無双しておりますが、それが別に作曲家でも小説家でもいいわけです。最近の映画の予告PVでも「ビート●ズが存在しない世界でビート●ズの曲を何気に主人公が歌ってみたら~」みたいなのがありましたけど、めっちゃ面白そうでしたもんね。



『なぜ現代を舞台にしているのか』


 そっちですか……。現代要素や知識を取り入れた異世界モノでは「何故、異世界の舞台でなければいけないのか?」と悩むことは多そうですが、現代ファンタジー作品が現代でなければいけない理由なんて、異世界や時代劇、未来モノにする必要がなかったからで良いと思うのですが……。


 過去の受賞実績から見ても異世界モノやゲームモノの方が売れるから、出来ればそっち方面に持っていきなさいというのがチラホラ見えて来るメッセージですね。



『未来の読者が本屋で自分の作品を手に取ることも意識』


 むしろそんなこと意識しない方が難しいような気がしますけれど……。だってそれって、逆に言えば「こんなの絶対、誰も買わねえよ」的な作品を敢えて応募するってことでしょう?



 今回も結構な文字数になりましたが、色々考察してみた結果『なぜ現代を舞台にしているのか』というメッセージが意外と大切だなと感じました。というのも、魔法や超能力が使える現代モノって現代社会との調和性を作り出すのがかなり難しいんですよ。


 もちろん「化●語」みたいに周囲の人には全く気づかれていないと言い張るのも良いですし、「まど●マギカ」みたいに周囲には災害として認識されるみたいなゴリ押しもアリっちゃアリですけど、異世界ならばそれが当たり前の社会を最初から出すことが可能ですから。


 どうしても現代ファンタジーで勝負したいというのであれば、世界観の構築と現代社会との調和をしっかり考えた上で執筆する方が良さそうです。

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カクヨムで実施されているコンテスト情報!!とその考察 あさかん @asakan

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