第35話 子猫と遊ぶ
一軒家を借り、自由を得た俺はすぐに子猫のソフィアを家に誘った。16歳になったソフィアは車の免許を取り、自分の車でやってきた。
ニコニコしながら家に入ってきたソフィアに俺は優しくつぶやいた。
「俺の家に女を入れるのは、お前が初めてだ。どうだ、気に入ったか? 」
「うん」
はしゃぐように頷いた。
ソフィアに家の中を隅々まで案内する。
最後に披露したのが俺の寝室だった。大きな真新しいベッドが窓際に置かれ、やさしい日差しが差し込んでいる。ソフィアは、その大きな真新しいベッドに座ると俺を誘うようにニコニコと微笑んだ。
「ソフィア……」
可愛い笑顔に誘われくちづけると……火がついてしまった。ソフィアをベッドに押し倒し、柔らかな膨らみに手を当てる。俺の子猫は、感度抜群ですぐに喘ぎだした。日差しが差し込む部屋で俺は子猫と戯れた。子猫は、俺好みの女に成長している。すべてが完璧なくらいにな。
「わたし……ロバートの言う通り、いつもいい子にしてるよ。男の子からデートに誘われてもすべて断ってるの。女のお友達と遊ぶときも男の子が参加するって聞いたら行かないようにしてる。ロバートが他の男の子と遊んじゃだめって言ったから」
「ソフィア、いい子だ。他の男と遊んだりするなよ。お前は俺だけのプリンセスでいないとな」
「うん。わかってる」
ソフィアの頭を撫でながら俺は満足していた。こいつは、俺の子猫だ。俺以外の……他の男に染まってはダメなんだ。
「ソフィア、俺がうまいもんを作ってやる。前にお前と約束したのを覚えてるか? 」
「うん、覚えてるよ」
ソフィアは素直で可愛い。今日の俺はソフィアに合わせて王子の髪型にバッチリ決めている。夢見るプリンセスは、王子が好きだからな。
俺たちは夕食の材料を買うために買い物に出かけた。まるで新婚夫婦のように、イチャイチャしながら肉や野菜を選んで買い込んだんだ。
グリルの使い方を学んだ俺は、失敗せずにステーキを美味しく焼き上げることができそうだ。前回は、真っ黒焦げにしてしまったからな。俺は、あの真っ黒に焦げたステーキを思い出し、一人で苦笑いしてしまった。
「何を笑ってるの? 」
「なんでもないぜ。ちょっと思い出したことがあって」
「どんなことを思い出したの?」
「いや、お前には関係のないことだ」
康代との思い出をソフィアと共有はできない。
康代と二人だけの秘密にしておきたかった。俺が康代と繋がっている唯一の共通点だからな。ソフィアは少し寂しそうな顔をしたが、それ以上聞かずに俺の顔をじっと見ていた。
「ソフィア、心配するな。お前は俺の女だ。さっ、ステーキが出来上がったぞ」
美味しそうに焼けたステーキとアスパラをソフィアに差し出し、話をごまかした。
その夜、俺たちは誰に遠慮することもなく二人でじゃれあい、ベッドの窓から見える夜空の下、何度も絶頂した。
絶好調の俺は、監獄から逃げ出した猛獣のように、激しく燃え上がった。ソフィアはそんな俺に、嫌な顔一つせず寄り添い、潤んだ瞳で俺を受け止める。
「ソフィア、お前……最高の女だな! 」
ソフィアは、頬を染めて嬉しそうに抱きついてきた。
「ロバート、大好き」
俺の子猫は、今夜も可愛い。そして、俺は絶好調だ!
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