第16話 ローラとの夜

 親父が予約した高級レストランで食事をした後、俺たちは映画を観に行ったんだ。ローラが選んだ映画はミステリー・サスペンスだった。


 俺は、隣に座ったローラの肩にそっと手を回したぜ。ローラの髪を撫でるとローラは挑発するような目で微笑んだ。俺は、映画なんか頭に入らず、そのままローラの顔を強く引き寄せ、くちづけしたんだ。


 ローラからふわっとシャネルの香水・アリュールの匂いがしたぜ。

つける女によって香りが変わる香水で、男を魅惑する匂いと言われてるだけはある。大人の女の匂いだ。俺の官能をくすぐったぜ。俺たちは、いちゃいちゃしながら映画を観たんだ。


 映画がおわった後、俺は高台へ車を走らせたぜ。高台へ着くとたくさんの車が停まっていた。ローラは停まっていた暗い車の中から浮き上がるシルエットをみて苦笑いしていたが、すぐに理解したようで、挑発するあの目で微笑んでたぜ。


 ローラ、俺はこの時をずっと待ってたんだ。お前のその目に俺はそそられるぜ。 俺は、ローラに激しいくちづけをした。もう、我慢できなかったからな。


 ローラはさすがに大人の女だ。俺のシャツのボタンをひとつずつ外していったんだ。俺は、この女の虜になりそうだ。ローラは、髪を掻き上げると、何も言わずに俺を愛し始めたんだ。俺は舌でメロメロにされながらローラの髪を撫でてたぜ。シルクのドレスのきぬ擦れの音が心地よく、アリュールの匂いが俺を魅惑し、欲望の世界へと入っていったんだ。


 俺はこれ以上我慢できなくなっていた。ローラは、それを察してドレスをするっと自分から脱ぐと綺麗な体をおしげなく披露してくれたぜ。俺はたまらなくなりローラの体を引き寄せたんだ。ローラのツンとした顔が歪んで、その綺麗な体が俺に絡んでるぜ。俺は耳元で囁いたんだ。


「お前、思った通り、最高の女だな! 」


 俺はローラの綺麗な胸元になんどもくちづけをしたぜ。激しい絶頂にのぼりついた時、ローラの胸元には、くっきりとキスマークがついていた。ローラは、笑いながら「隠すのが大変ね」といって、なぜか俺の首筋にパクッとかじりついたんだ。


 なんて女だ。ビックリしているとローラはそのまま俺の首筋に大きなキスマークを落としていった。そこは、まずいだろう。隠せないぜ、ローラ。


 ローラは、小悪魔のように言ったんだ。

「みんなに、見えるからいいんでしょ。浮気しないでね」


 お前には負けたぜ。俺は、興奮しながら、もう一度お前の胸にしゃぶりついて負けないようなキスマークを落としたぜ。


 お前は今日から俺のクィーンになったんだ!

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