スランプじゃないのに執筆が止まるわけ
スランプじゃない、アイデアはある。
モチベもある。
だけど一文字も進まない……。
こんな経験は誰しもあるようです。
検索すると対処方法いっぱい出てきます。
ここでは、私なりの答えを提示します。
ただし、前章などで書いたことと重複する。または他の人がすでに指摘していることがあると思われます。
でも作家にとって重要なことですので、書き始めて間もないカクヨム初心者さんにも参考になればと思います。
○はじめから上手い文章・構成にしようとしてませんか?
商業で出ているプロのラノベをはじめ、多くの本は当たり前ですがしっかりとした文章と構成で出来ています。
ですが、作家が書き始めてからいきなりこんな文章になったかと言えば、そうじゃないはずだ。というのは、誰しも分かることです。
でも無意識に、あるいは意図的に、うまい文章・構成にしようと頑張っちゃうんです。
これは難易度が非常に高い、あえて言うならノベルに愛された天才だけが続けられる手法です。
はじめのうちは、拙い文章でもいいんです。矛盾だらけの構成でもいいんです。
肩の力を抜いて物語を綴っていきましょう。
ある程度まとまったら、文章と構成のチェックをします。
その目安は、物語が急変するとき、物語が新しい展開になったと思ったときです。
○映画のワンカット撮影のように、時系列でいきなり書こうとしてませんか?
プロローグから書き始めて、エンディングまで執筆する。
これができれば凄いことです。でも、今書いているノベルが野となり山となるのか、書いている本人すら分からない状況で、いきなり難しいプロローグに取り掛かるのはハードルが高すぎます。
「どうぞ私の小説を読んでください。ここからもっと面白くなりますよ!」
と自信を持って綴る箇所です。
ですから、ある程度溜まってから書くのがベストでしょう。
他の場面も同様です。
戦闘シーンから書いてもいいですし、お色気シーンから書いてもいいです。
○このシーンしかないと決めてかかってませんか?
どういうことかというと、Aというシーンを書いたとします。そのままBに進んでみたところ、全く書けなくなった。「あれ……? なんで」
こういう経験はあると思います。
そのとき、こう自問してください。
「そのシーンは、本当にこの物語にとって正解(正史)なのか? 他に正しいシナリオがあるんじゃないか?」
これはアドベンチャーノベルゲーム(ギャルゲー)と似ていますよね。
ゲームにはトゥルーエンドというものがたいてい用意されています。それがゲームにおける最適解または正史です。公式設定です。
他ルートはifです。
この考え方はトゥルーエンドしかない小説にも当てはまります。
作家は何通りもの展開をシミュレートし、メインキャラたちにとって最も自然で最適なストーリーを導き出します。「こんな行動こいつらしくない」「ここでこれが常識だろうけど、今の心情だととてもそうは出来そうにない」など色々考えます。
頭の中で考えるだけでは大変過ぎます。
いくらでも紙やパソコンやスマホで書き起こしても良いんです。
執筆に詰まったなら、別の可能性を探ってみるのも作家にとって大切なことだと思います。
もちろん、書けたけどなんか違うと思ったら書き直すのも大切です。
○普段から作品について考えてますか?
アイドリングって必要です。
自分の物語の世界にどっぷり漬かって、それを文章に起こしていく作業は用意スタートで出来るものじゃないです。
出来るよ、と言う作家さんはそれでいいと思います。
私個人のことで恐縮ですが、普段何も考えずに、決まった時間に執筆に取り掛かろうとしたら三、四時間はパソコンの前で唸ることになります……。
逆に予め考えていると、半分以下の時間で取りかかれます。
これも前章と重複してしまいますが、自分の作品を愛してあげることは本当に必要です。
根を詰めすぎるのも良くないので、執筆開始時間を決めたらその数時間前から普段の生活の中で作品を考えるようにするといいと思います。
○小説や雑誌など、普段から文章に慣れ親しんでますか?
私達は小説家志望です。文章を紡いでなんぼの職業を目指しています。
もしくは、趣味でラノベを書き、人を楽しませたいと思っています。
でしたら、その文章・構成の質を磨くためにも、他の本を読むのは大切です。
ニュースでもゴシップ記事でも構いません。
普段から慣れ親しんでおくことで、書きやすくなります。
漫画家志望でしたら漫画をたくさん読むことが必要ですよね。それと同じです。
少し話がそれますが、漫画原作を目指しているのであれば、一度でいいので下手なりに漫画を描いてみてください。できれば、批評してくれるところに提出してみてください。漫画の構成と小説の構成はやはり違いますので、勉強になります。
ざっと、行き詰まったときの対処方法を並べてみました。
参考書に(たぶん)載っていない 小説の書き方 瑠輝愛 @rikia_1974
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