小説書式ルール

文章のルール

 まず、このルールを守らないと出版社の一次選考に間違いなく落ちます。


・セリフを表す「」は文の冒頭から。

正)

「これは例文です」

誤)

 「これは例文です」

例外)

 心情や強調を表すため「このようにカギカッコを使うこと」は認められています。


・カギカッコ内のルール

正)

「これは例文です」「これは例文です!」←ハテナやビックリマークは最後につけてもOK。

誤)

「これは例文です。」「これは例文です、」←最後に句読点がある。


 あまり見かけませんが、カギカッコ内を改行したいならこのようにします。

 ただ、ほとんどの場合改行せずに全部書いてしまうのが通例のようです。長文を喋らせたいけど読みにくい場合などは、活用してみてください。

例)

「カギカッコ内を改行するときは、この文の終わりにはカギカッコ閉じはつけず。

「このように、文頭にもう一度カギカッコをつけます」



・三点リーダーは必ず二回(偶数回)繰り返す。こちらはIMEの単語帳に登録しておくとミスがなくなります。

正)

 ……。…………。

誤)

 …。………。

論外)

 ・・・。←三点リーダーになっていない。

      演出として認められないなら、選考一発アウト。


・ビックリマーク、はてなマークのルール。

正)

 だが断る! 全角スペースを入れよ。

誤)

 だが断る!全角スペースを入れよ、と言っているだろうが⁉


 ちなみに、⁉マークですが、私は全角で単語登録していますが、どちらでもいいと思います。!?でもいいです。


・数字と単位

 漢数字統一が昔の絶対ルールでしたが、今は小説の多様化のためか、算数字でもどちらでも良いとされています。小説の中で、どちらで統一するか予め決めておくといいと思います。

 漢字とは、一、十、百、千、万と用いる表記を指します。

 漢数字とは、一、一◯、一◯◯……とゼロを表す◯を使った表記方法を指します。


 ただし、以下のルールは守ってください。

・・慣用句やことわざは漢字

正)

 一期一会

誤)

 1期1会

・・曖昧な数量は漢字、はっきりと分かっている数字は算数字または漢数字。

例)

 数百の大群。その数、120体。

 数百の大群。その数、一ニ◯体。


・・メートル法などの単位を付ける場合、必ずカタカナなどの読み方で。略式記号は駄目。もともと漢字である場合はそのままで(一畳、一個、一丁……)

正)

 1キログラム

誤)

 1kg


 ちなみにですが日本適合性認定協会が定めたルールや国際ルールで、単位記号を用いる場合必ず半角スペースをいるルールがあります。

 1 kg

 と書くのが正しいのです。日本ではあまり知られていません。



 初めてこのルールに触れたならば、ややっこしいと思うでしょう。

 でもこれでも、昔よりはゆるくなったほうです。

 執筆に慣れた人でも、漢数字か算数字かは今でも悩ましいところだと思います。もともと、漢数字ルールは縦書きしか小説がなかった時代に言われていたものです。今は横書き小説もありますし、必ずしも漢数字である必要はなくなりました。印刷の発達で、算数字を縦表記しても違和感がなくなっています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る