プロットの鍵は主人公の動機
先の話で、美少女と恋人になりたいと思うことが主人公の動機です。
巻き込まれ型・積極型、動機はいろいろありますが、重要なことは
『物語を引っ張る動機でなければならない』
そもそも、主人公の後を追い続けるのが小説なのですから、その動機が物語を紡がなければなりません。
主人公の意図したことと正反対の転落人生を描く手法もありでしょう。
主人公が消極的なら、サブキャラたちが動かす事で物語が成立します。
動機・目的は1つが良いと思います。二つ以上は難易度が跳ね上がります。
動機の種類は様々ですが、いつまで経っても思いつかずに悩む作家さんは多いと思います。
ここで気がついてほしいことは、動機に「パクリ」はないということです。
「恋人を救う!」「妹を助ける!」「魔王を倒す!」どれもこれも、幾万もの物語が紡がれました。
私達はクリエイターでもあるので、パクリに敏感になってます。
だから無意識のうちにセーブしてしまうことがあるかもしれません。
「あ、これ、よくあるやつだ」「こんな話、昔見た」
そうじゃありません。動機なんて似たようなものになって当然です。だって人間なんですから。人外であっても、読者に共感されなければなりませんから、動機は人間側が理解できる(あるいは、反感を買うような意味が通じるもの)が望ましいでしょう。
目標とは確かに主人公や物語を引っ張るために大切なものですが、読者にとっては目標の達成は「最終回」と同じです。重要なことは、作家さんが紡ぐ目標へ至る「
作家さんも、自分が想像した物語がゴールに向かう様子を楽しみましょう。
もうひとつ。あえて王道から外れていますが、いろんなところで見かけるパターン。
「主人公は目的がなくただ漠然と生きている。だけどある日突然……」
劇的なきっかけで、主人公が目的や夢に目覚めるという手法です。
本来なら、最初からその夢に向かって進む姿を描くべきです。
ですが、劇的なきっかけを本当に劇的に描ける、読者にはっとさせる自信があるならやってもいいでしょう。
この手法の強みは、主人公の動機を描写で多くの枚数割くことが出来る(小説の場合はプロローグになります)ことです。
弱みは、主人公が動機に出会う前に読者が読むのを投げ出す危険があること。如何に飽きさせずに、ぐいぐい引っ張れるか? ハードルはやはり高くなります。
プロローグの話になったので、次はこちら。
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