テーマとは作者の哲学(説教)であり執筆の船長
有名なテーマは、ジョジョの奇妙な冒険《人間讃歌は「勇気」の讃歌》ですね。
他にも色々あります。
でもたいていのテーマは、愛・勇気・復讐・快楽・絶望などの人の根幹に関わったものになります。
最初からかっちりテーマを決めて書くことは、かなり難しいです。
でもテーマが決まっていないと、物語が変な方向に流れた時に軌道修正ができなくなります。
カクコンに出して落選してしまったホラーノベル「夢目の魅苦」は、《人生やり直しても、一回くらいじゃ良いことなんてない・今を必死に努力したほうが幸せ》なんてことをテーマにした、転落系ホラーです。
書いてる時、登場人物が幸福にならないように、そして人間らしくもがくように気をつけました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882356006
「甲子園で優勝すること」を物語にしようとします。
これは目的であってテーマではありません。
甲子園を目指す過程で、作家は何を描きたいのか考えます。それがテーマとなります。
バッテリー同士の友情・マネージャーとの恋・監督と選手の信頼・学校の名誉などなど、テーマはいっぱいあります。
これら全てを書くと「船頭多くして船山に登る」のように、物語が飽和してしまいます。読者もついてこれません。
一度作者がテーマを決めて書き始めたら、曲げては駄目です。貫き通す覚悟が必要です。
でも、複数絡んでしまうのが物語であり自然なことです。ならば、テーマを重要視して綴るようにします。
例えば、バッテリー同士の友情をテーマに書いてて、マネージャーとの恋も書こうとした時、バッテリーとしての立場ひいては甲子園優勝のことを考え、恋が絡んでいくとおもいます。
逆に、マネージャーとの恋をテーマに書いたなら、「私と甲子園、どっちが大事なの?」という究極の二択を主人公が解決する話、もしかしたらバッテリー解消の危機まで予想できますよね。
こんなふうに、テーマが変わるだけで物語の方向性がガラリと変わるのです。
だからこそ、その作者しか描けない「甲子園優勝ストーリー」が出来上がるわけです。
このテーマをはっきりかっちり解説した参考書あんまりみません。
あやふやにならざるを得ない哲学的な側面だからでしょう。
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