キャラ付けと設定を明確に区別する

 例えば、性転換(TS)した魔法少女もので変な方向性のものが思いついたとします。

 ここで「なぜ」と問い詰めていくのは、性転換する理由じゃありません。変な方向性(オリジナリティ)です。

 どうしてTS魔法少女が、そんなことをするのか? とことん考えます。

 やや難しい分析になりますが、「TS魔法少女」は設定です。キャラクターではありません。

 《変な方向性のもの》これがキャラクターの動機であり、主人公の根幹になりえます。


 もっと分かりやすくしましょう。

 みんな大好き「プリキュア」シリーズ。

 キュア◯◯は、誰がなってもキュア◯◯ですよね? Aちゃんが変身してもBちゃんが変身しても、あなたのお子さんが変身しても、変身アイテムが全く同じなら同じプリキュアになるはずです。

 だって、そうなりたいからおもちゃ屋さんで多々買うのでしょ?


 じゃあ、Bちゃんやお子さんは、Aちゃんに変身できますか? 魂でも入れ替わらない限り不可能ですよね? たとえ入れ替わっても、賢明な視聴者は「Aちゃんじゃない!」と気づきます。


 難しく言えば、「キャクターの根幹にキュア◯◯という設定が乗っかっている」のです。



 初めて意識した時は、私もかなり混乱しました。

 今ではだいぶ区別出来るようになってます。

 中には「メガネを取ったら◯◯じゃない!」なんて、設定ありきのキャラ付けもありますので、設定でガチガチに固めた中二病キャラでも大丈夫です。決められたルールなんてありません。

 ただし、あなたの書く登場人物の中にせめて一人はしっかりとしたキャラ付けの出来ている人を登場させないと、物語を綴る難易度が高くなってしまうことは覚悟しましょう。

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