ラビリンス

何処にも答えはないって

どうしようもないって

言葉を吐き出した


歩いて 歩いて

彷徨って 彷徨って

逃げ出して 逃げ出して

さあ 何処に向かえばいい?


立ち止まって

「此処は行き止まりだ。」って

見えない誰かに言われては

気づかないフリは出来ないようだ


おやおや

迷子になってしまったようだ

って独りで嘲笑う

そんな僕を誰かは嘲笑った


此処にも答えはないって

どうすればいいかって

言葉を吐き出した


歩いて 走って

彷徨って 彷徨って

逃げ出して 逃げ出して

さあ 何処に向かっていこうか?


立ち止まって

「もう戻ることは出来ないよ。」って

見えない誰かに言われては

気づいてるフリは出来なかった


気づいた

僕はもう後戻りできないようだ

って独りで嘲笑う

そんな僕を誰かは哀れんだ


答えはもう近くにあるはずなのに

僕は答えから遠ざかる

「ああ、また迷子だ。」


迷路のような僕のこの感情

はっとして気づいたんだ

「ああ、

僕はただ僕から逃げてただけだった。」


前後左右 彷徨って

彷徨って 迷子になって

それでも 前へと進めてたら


「ほら、もうゴールはすぐ其処じゃないか。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る