籠
南京錠で鍵をかけて 奥底へ
心を閉ざして 今日も私は囚われる
私の世界は籠の中
ちっぽけな小さな世界で生きているの
外の世界へと飛んでいきたいと思っては
飛べる翼なんて生えていなかった
過去に囚われたままの私
小さな世界と共に私という歯車は錆びて
薇切れた人形のように動かなくなった
絶望を知った
虚無感を味わった
からっぽになってしまった
もう戻れやしない 前にも進めない
籠の中 囚われた
いいえ、自ら身を差し出したの
きっともう怖かったんだ
全てを諦めた籠の中に居れば
何もかも止まってしまった籠の中に居れば
誰もはいってこれない籠の中に居れば
一時の安心を得れるなんて馬鹿なことを
思ってしまった私の過ち
もう出てくることができないから
私はそっと静かに息をした
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