掠れた声で求めた

縋るように君の腕を掴んだ

「もうわからないんだ。」

渦巻いたこの感情は何?


枯れた声で求めた

縋った君は何処かへ消えてしまった

「後悔ばかりだ、」

枯れない涙は溢れるばかり


底に澱んだ想いが溢れて支配する

コロコロ変わる機嫌も

コントロールがきかずに暴れて

抑えきれなくなった感情が

只々溢れて零れるんだ


独りを欲するほど人が恋しくなり

人に触れるほど自分の存在が邪魔で

存在価値が無いと思い知らされ

暗い暗い底に沈みたいと願う


塞ぎ込んだ心に入る隙間など

在りもしないというのに


掠れた声で叫んだ

溢れた涙が頬を伝うけれど

逃げ道なんて何処にもなくて

隠れる場所も何処にもなかった


薄暗い表情を浮かべて

此処に留まることしか出来なくて

空を見上げては深いため息をつく

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