Honey Drop【詩集】
成宮 咲
レプリカ
くだらないことで笑った日々も
幸せと呟いたあの日も
不安でいっぱいだった心が嘘を吐いたの
ほんとは何も明るくなかった
今も未来も過去もきっと真っ暗
手紙に綴った言葉も 声に発した言葉も
表の自分が裏の自分を隠すための言葉
大丈夫、だなんて笑った嘘
今日も私は私でしょう?
私は私を造るの
貴方にとって 皆にとっての私を
ほらほらイメージ通り
今日も完璧に私が完成したの
ほんとの私を隠すの
皆の見えないところ 心の奥底
ほんとの私は真っ黒 真っ暗
黒い靄が私を包む 穢れた心
きっともう晴れやしないから
それなら精一杯隠させて
壊れそうな私をどうか繋ぎ止めて
せめて貴方の前に居る私だけでも笑わせて
貴方の笑顔が見たくて
只々笑いあいたくて 今日も偽るの
笑っていれば大丈夫、って偽者の私が言うの
まるで自分に言い聞かせてるみたいに
心のもやもや 何も無くならないや
嘘の言葉を嘘の私で囁いて
何も見ないフリをした 知らん振りした
心の奥底で何度も足掻く私をどうか嘲笑って
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