重たくなった瞼をそっと開く

拒んだ身体を起き上がらせて

欠伸をして1日が始まる


なんで起きなきゃいけないの

なんて声にだして嗤って

見たくもない現実

嫌だ、と拒んでも

今日を過ごさなきゃいけないんでしょう


人の視線を気にして

人の見えない心に怯えて

愛想笑いで心を閉ざす


重たくなった心は

他人をどうしても苦しめる

こんなはずじゃ、なんて嘆いても

あたしは過ちを繰り返すだけ


あと何回、泣けばいいの?

他人にしがみついた弱いあたし


掴んだはずなのにそれはすぐに消えたから

崩れるしかなかったの


膝を抱えた 深夜0時

見えない何かに怯える

どれだけ扉を塞いでも

どれだけ鍵をかけても

何度も壊され 足元も崩され

落下 落下 堕ちていく


毎日 毎日

今日も 昨日も 明日も

こうして怯えるだけなら

ずっと眠ってしまおう

重たくなった身体を寝かして

 

空となった夢に身を任せたいの

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る