無題
泣きじゃくっても どんなに嘆いても
僕はずっと暗い底に沈んだまま
思いを隠したまま 笑って 笑って
僕を見失ってしまった
わからなくなってしまった
僕ってなんだろう、僕の気持ちって?
どの僕が本当なのかわからなくて
もう どれが僕じゃないのかわからなくなってしまった
僕のこの言葉は真実?偽り?
鈍感な脳で考えても わからなくて
答えなんか見つからなくて
また 彷徨ってしまった
僕は嘘吐きだ
僕自身にも嘘が見破れなくて
どこまでが僕の思い? 忘れてしまった
僕が僕を知らない わからないなんて
ねえ 僕をいつまで押し殺せばいいんだい
深い奥底まで閉じ込められた僕は
きっといつまでも 自力で出ることが出来ないんだ
僕は扉の開き方を忘れてしまったから
僕を押し殺して 消して 消して
新しい僕を作ろう 着飾ろう
僕は僕が大嫌いで 憎くて 悲しくて
こんな僕なんか愛せないなあ 愛されないなあ
「お前は他人を不幸にする。」
って誰かに言われた言葉が頭を過ぎって
「ああ、確かにそうかもしれないね。」
なんてクスリ、と笑って 泣いて
今日もまた 潜って 沈んで
僕はいつまでも動けないまま
僕はいつまでも弱いまま
いっそのこと壊してくれたらいいのにね
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