棘
面影が今もあたしを留めさせる
進ませないように 立ち塞がっている
棘のような言葉が頭の中を掻き回して
膝から崩れ落ちるように 絶望する
期待と哀れむ視線に心が痛む
大丈夫だと言われて進んだ先
荊の道 苦痛と疲労でボロボロ
歪んだ思考と救済を求める声は
他人を傷つける言葉に変換されて
「ああ、またやってしまった。」
なんて嗤って 深い穴へと堕ちよう
あたしをその棘で傷つけて
あたしは暗闇の中を彷徨う迷子
堕ちた先には痛みだけが残って
正しさも嘘もわからなくなってしまった
全てが重荷だと言うのなら
少しずつ 少しずつ 棄てて
空となったあたしを置き去りにして
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