無題

僕なんか要らなかった

僕なんか邪魔だった

僕なんか消えてしまえばよかった


何かが僕の胸を抉る

名前もつけられないような感情が

僕の中でかき乱れる


忘れることができなかったんだ

また求めてしまったこの痛みも

どうしようもなくて、不甲斐ないや


ひとつひとつ吐き出したら

もう引き返せなくなって

無限に君を苦しめるんだろう

吐き出しても吐き出しても

解決しないこのすれ違いを

僕はただ、見ないふりするしかないのだろう


怖くなってしまった感情も

苦しくて辛くなってしまった感情も

僕の中に閉じ込めておこうか

吐き出しちゃいけないんだから

だから だから もういいんだ


軽いパニックを起こした脳みそで

馬鹿みたいに悲劇気取りしちゃってさ

なんであの時死ねなかったんだろう、とか

あの時消えちゃえばよかったのに、とか

悔やんでみたりしちゃってさ


僕の中の何かが少しずつ崩れていく

見てみないふりして、笑ってみたり

吐き出してしまいたい思いでいっぱいになってみたり

吐き出しちゃいけないんだと抑え込んでみたり

馬鹿みたいだなあ、て呟いて


何も知らなくていいんだよ

知ってしまったらきっと嫌いになってしまうよ

もう気づいてしまっているんだ

僕には一生超えることができないものがあるんだって

ずっとこのまま、僕はあれの下にいる

期待した分だけ絶望が包んでくれるから


そっと静かに沈むしかないんだね

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