概要
誰もが知っているとなりのトトロ。じつはこの話には私たち小説家が学ぶべき、驚くほど沢山の技法が散りばめられています。それをひとつずつ確認して行きます。これからストーリーを作ろうとしている人、ストーリー作りに行き詰まった人、必見です。
姉妹作「小説は懐中電灯」では、ここで考えた「ストーリーの構成」を
どうすれば活字、文章というステージで魅力的に表現できるのか、
その技について述べています。
「小説は懐中電灯」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887024909
せいぜい2割シリーズに興味を持ってくださった方はこちらへ!
https://kakuy
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!トトロをクリエイター視点で読み解く
私にとってのトトロはメイとサツキの二人の成長物語であった。
田舎に引っ越してこれまでの環境と違う場所に心を躍らせる二人が未知の生物と遭遇し、母親の病気を通じて成長していく。
メイは言わずもがな母親にべったりと甘えたい年頃であるにも拘らず、離れ離れに暮らす日々に対する不満を、トウモロコシを届けるんだと言う冒険を通じる事によって甘えるだけではなく母親対して役に立ちたいと思えるように。
サツキもまだまだ親に甘えていたい年頃でありメイと遊んであげると言うより一緒に遊んでいると言った印象があったが、母親の入院延期からのメイの冒険に引っ張られるように姉としての立場を強くする物語。
そんな風に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!重要なことは一瞬の中に込められているのだ
今まで1ページかかって表現していたものが、たった1行で現わせるようになるかも知れません。この作者、別の作品で知って凄いなあと思っていたらこんな物を書いていました。先人の知恵を知らずにそれを超えていくことはできません。
これを読まずに何かを書くなんて勿体ない。
私が生まれたのは、あのアニメに出てくるような田舎町でした。トラックの荷台に乗って移動することも、咎められることが殆ど無いのどかな文化です。
トラックの荷台に乗る時は、大人から「本当はいけないことだから、お巡りさんに見つからないようにね」と釘を刺されるので、ワクワクした気持ちと若干のうしろめたさが内在した非日常だったことが思い出されます…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もっと知られてほしい創作教材!
表題の映画『となりのトトロ』は、かなりの割合の書き手が観たことがある名作ながら、「創作物としてここが優れている」という話題にはあがりにくい作品なのではないでしょうか。
誰でも知っているのに、本文で言及されている台詞は、意外と覚えていなかったりする。そんなさりげないセリフやエピソードをピックアップして、観客を引き込む工夫をわかりやすくかみ砕いて説明してくれます。
特に最終話の温かくしかも情熱あふれる励ましは、わたしのような発展途上の書き手にとって必読の価値ありです。
全体の構成もよく工夫されています。それほど長くもなく、気張らずに読めます。つまみ読みせず、ぜひ最後まで読まれることをお勧め…続きを読む