黒疫(くろえ)

　時は2004年。
　現代社会の闇にひっそりと息づく悪の秘密組織「村」には、色々な怪人「村人」たちが所属していた。
　彼らは世界各地の神話や民話の末裔、神や妖怪の子孫。吸血鬼や、狼男、珍しいのでは座敷童などもいる。
村人達は、血統に宿す呪いと祝福という、「因果」を駆使して、敵と戦う。
「村」の大目的は、血統の存続。
今回、1つの血統が危機にさらされた。
解決に必要なのは、幻の神花。

探索任務に4人の「村人」たちが召集された。

多濡奇(たぬき)：広域殲滅能力者、歌使いのアラサー女子。先祖はセイレーン。
奈崩(なだれ)　 ：細菌能力者。多濡奇と同い年のアラサー男子。先祖は疫病神。
九虚(くこ)　　　 ：無条件治癒能力者。気功使いの20代、先祖は妖狐。
志骸(しがい)　 ：爆弾魔。永遠の12歳…続きを読む