概要
宇宙船の中 未来のAIと子どもたち
他惑星の侵略を受けた人類は、難民として
わずかに生き延びる方法を採った。
そのうちの一つ、宇宙船アルミナは定員150を超える200名の人類を乗せ、
最も長い旅路に着いた。
その間、約300年。
目的地は惑星テセウス。
教育管理AIパルのもと、”彼ら” の辿り着く先に、待つものとは?
* * * * * * * * * *
方程式もの
「燃料や食料、酸素に余裕のない航行中の宇宙船に密航者が紛れ込んでいた。密航者のために人員超過となり宇宙船は目的地へ行けなくなる。どうするか?」
わずかに生き延びる方法を採った。
そのうちの一つ、宇宙船アルミナは定員150を超える200名の人類を乗せ、
最も長い旅路に着いた。
その間、約300年。
目的地は惑星テセウス。
教育管理AIパルのもと、”彼ら” の辿り着く先に、待つものとは?
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方程式もの
「燃料や食料、酸素に余裕のない航行中の宇宙船に密航者が紛れ込んでいた。密航者のために人員超過となり宇宙船は目的地へ行けなくなる。どうするか?」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!評価は色々だろう。読者が其々に想像を膨らませる余地の大きい作品。
フィットネスボールを思い浮かべて欲しい。ボールに座れば凹むし、リズムを刻んで体重を加減すればプヨプヨと弾む。ボールの中には何かが存在する。でも、ボールの表層をナイフで切り刻んでも何も見付からない。無色透明な空気だから、当然だけど。それと似ている気がします。
つまり、読者が何を詰め込むかで、読後の感想は変わると思います。
私の場合、旧世代と新世代の違いをもっと浮き彫りにして欲しかったな、と思いました。例え話でも、出生以外に、二、三の具体的説明があると納得できたんですけど…。
250年の航海時間は江戸幕府の開闢から維新までの時間に相当するので、色々と変化するのは当たり前。船内世界の変遷は理解した…続きを読む - ★★★ Excellent!!!巨大なる方程式の果てに
「方程式モノ」アンソロジー企画ということで投稿された作品ではありますが、これはその「方程式モノ」そのものへの鮮やかな挑戦。
そもそも「方程式モノ」は、シンプルであるが故に冷酷であるというのがそのキモ。
核となる構造がこの「冷たい方程式」に則っており、それを担うのがAIの「パル」の役割。彼(?)は様々な項や変数を計算し、最適で冷徹な解を導き出す。
しかし、それは様々な不確定要素に晒され、そのたび方程式は組みなおされることとなります。その果てに導き出された解答とは――
読み応えのある本格SF。
項を無限に増やしていくことができれば、人間の社会も方程式であらわせるのだろうか――最…続きを読む