概要
とある街を舞台にした幻想系短編集
どこかの架空の市のどこかの町で起こったかもしれない出来事を綴ります。
どの話もごく短いのであまりお時間は取らせません。
※ 不定期更新です。
※ 忘れたころに更新されます。
◤ ◢◤ ◢ こちら側のどこからでも読めます ◤ ◢◤ ◢
どの話もごく短いのであまりお時間は取らせません。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!日常を一歩踏み外した感覚。
日常のありふれた風景と思わせておいて、それを裏切る短編集。
ただ不思議なだけではなく、社会風刺や皮肉を含む物語も多く、この辺りが題名にもなっている「幻景」なのだろうと思った。
例えば、風車の町が登場する一話。主人公はその町の風車は、発電機であると思って、その町の人に話しを聞くのだが、その風車の正体を聞いて予想を外す。
また、男女のかみ合わない話しでは、ホラーの要素がある。男性の方がかつて女性と行った思い出の遊園地の話をするのだが、女性の方は全く違う記憶を持っていて、ゾクリとする。人間の印象は後から作られることもあるし、見る人によって記憶しているものに差異はある。しかしこの物語は、根…続きを読む - ★★★ Excellent!!!日常と非日常の境界線を踏んでしまったような
光と影が永遠に終わることがない円環を描き続けているように。日常の裏には非日常が背中あわせにひそんで、誰かが踏んでくれるのを今か今かと待ち続けているのではないかと、こちらの小説を読んでいるとなにか薄ら寒い予感を覚えました。
普段ならば気にならないことがふと気になってしまうことは、誰にでもあることだと思います。ずっと通っていた道に、その場にあるはずもないものを見つけてしまったときのような。これまで何度も通りがかっていて気がつかなかったのか、それともいま、現れたのか。
曖昧な境界を、気づかずに踏んでしまったようでぞくりとするのだけれど、もっともっと、そちら側に歩み寄ってみたくなります。いえ、歩み…続きを読む