概要
2人と1匹と1体の、ハッピーエンドにならない、優しい夏の日の物語
[2016年6月13日 完結しました]
平成も終わろうかというのに、昭和の名残を残す自宅で、高校2年生の高橋恭一はついに念願の一人部屋を手に入れた。そして、親友の弘介と2人で、受験前の最後の夏休みをエンジョイするべく、スマホ用ノベル恋愛ゲームの制作に青春を浪費していた。恭一は、ゲームのシナリオを担当しているが、どうしても、ラストがハッピーエンドにならないという大きな問題を抱えていた。
恭一が与えられた一人部屋には、祖父の残した黒猫のクロの世話というオプションが付いていた。2人と一匹で、アプリ制作をつづける中、冷房のない部屋で過ごす2人の前に、セーラー服の美少女が現れ、自分はクロだといい、恭一を呪い殺すために、儀式をおこなっているのだと突然に宣言する。さらに、お盆には、死んだはずの祖父志朗ま
平成も終わろうかというのに、昭和の名残を残す自宅で、高校2年生の高橋恭一はついに念願の一人部屋を手に入れた。そして、親友の弘介と2人で、受験前の最後の夏休みをエンジョイするべく、スマホ用ノベル恋愛ゲームの制作に青春を浪費していた。恭一は、ゲームのシナリオを担当しているが、どうしても、ラストがハッピーエンドにならないという大きな問題を抱えていた。
恭一が与えられた一人部屋には、祖父の残した黒猫のクロの世話というオプションが付いていた。2人と一匹で、アプリ制作をつづける中、冷房のない部屋で過ごす2人の前に、セーラー服の美少女が現れ、自分はクロだといい、恭一を呪い殺すために、儀式をおこなっているのだと突然に宣言する。さらに、お盆には、死んだはずの祖父志朗ま
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!BADエンドの良さが分かるひねくれ者へ
ゲーム制作を行い、BADエンドばかりのシナリオを書き、友人からこの感性を理解してもらえず、猫を飼っていた学生生活を送っていた私には、この作品の主人公に共感し感情移入する他なかった。
シナリオのテンポはまったりとしているが、少しずつ新たな展開に発展していき、徐々に話の世界に溶け込んでいく、死生観をさらっと差し込んでおり興味深い作品。
BADエンドへの理解やゲーム制作への理解がない方でも、日常パートの方が多い為、寧ろまったりした作品を好む方や猫好きの方にオススメです!もちろんBADエンドを作ってしまうひねくれ者にもオススメです!