楽しみにしていたユア・フォルマの続きを読んだ。
やっぱりエチカとハロルド、二人の相棒のキャラが立っていてやりとりが面白い。
今回はよりSF的テーマを盛り込んだ作品になっていた。つまり機械が心を持つとそれははたして人間と同じになるのだろうか?という疑問に向かい合って書いている感じがした。宇宙人が現れなければ人間のもっとも近い異種族になるのはおそらくAIなどだろう。そうなれば価値観の違いというものはおのずと出てくる。
ハロルドにココロなどないのではないか?と思わせる序盤から、心と呼べるようなブラックボックスがあることを話すレクシー。それ自体が問題となり、エチカはハロルドを守るために嘘をついた。
これで話の流れが読めなくなってきたな、と思った。ハロルドのプログラム、または心の存在が知られればハロルドは機能停止させられるだろう。それにエチカも無事ではすまない。どういう落としどころにするのか楽しみである。
マネしたい点、世界観の掘り下げ、キャラの会話の面白さ。