今週はかがみの孤城を読みました。
おととしの本屋大賞だったと思います。文庫化を待っていたのですが文庫が上下巻で単行本と同じぐらいの値段だったのでブックオフにて千百円で買いました。
内容はというとやはり面白かったです。途中でトリックは大体わかったのですがそれでもなお感動を届けてくれるのが辻村先生の作品のいいところだと思います。
前に読んだ氷のクジラやスロウハイツの神様でも何となく落ちが分かっている気がしながらも読んでいて感動するところが良いです。きっとトリックの奇抜さではなく丁寧な心理描写などで勝負しているからだと思います。
内容的には感動できたけれど自分の中学時代を思い出し、私はもしかしたら誰かをいじめてしまっていなかったか?と少し不安に思います。自分もどちらかというと人の気持ちが分からず傷つけてしまったほうではないかと思うからです。出来れば中学生のころにこの本を読みたかったなと思いました。きっともっと人にやさしくできた気がするからです。だから若い人が読むことをお勧めします。でも高いし中学生の財力では買うの難しいよなという気もします。
マネしたい点 丁寧な心理描写、人物造形