羊毛文学

　わが子の行く末を案じる老親の切なる願い―― 「みんながフツーにできることが、わたしにはできない……」 「空気読めなくて、まるで幼稚で、怠けもののクセに大の食いしん坊なポンコ…

《大正後期〜昭和初期》 　新しいもの好きがゆえ、ときに“破天荒”と称される秋瀬夏南汰は、中性的な容姿に似合わない程の並々ならぬ野心を持った男子である。 　やがてある風潮を変…

　幽体の世界『アストラル』 　この世界に住まう者は十五歳前後で前世の記憶を有する仕組みになっている。神官見習い兼テノール歌手の主人公「イヴェール（雪那）」もその一人だ。 　こ…

「僕のせいで……」と言って涙ぐんだ。男として、大人として、上手く生きられない愛しい夫。 　ひょろひょろの身体に青白い肌。趣味は魚たちや亀の世話をすること。耳にイヤーマフ装備…

山梨の高校に通う女の子　小熊。 　両親を失い奨学金で慎ましく生活する小熊は、友達も趣味も無い、何も無い暮らしを変えるべく中古のスーパーカブを買った。 　一人ぼっちの女の子と、世界…

だんだん、今日も生きるんだと、思わなくなる。

高校に進学して勉強と部活に励んでいた茜。 幼なじみの菜々美とともに女子高生として楽しく生活を送っていた。 ある日，転校生の美月がやってきた。仲良くなってから一緒に過ごすようになる…

少女はお婆ちゃんの手で育てられた、大のお婆ちゃん子。母は既になくなっているが、彼女はそんな事を気に病むことがないぐらい、現状に満足していた。ある日、お婆ちゃんから万華鏡を渡される…

歩き続ける人の話。

昭和の夏の光景をイメージしました。

私はふと幼い頃を思い出す。そういえばとてもお気に入りの傘があった気がする。あの傘はどこへ行ったんだろうか―――。

美人だけどポンコツ主人公が、魔法に助けられたり巻き込まれたり振り回されたりしながら、なんとか日常を乗り切ろうとするコメディ風味のお話です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー…

星空の傷口。

五十年近く前に、突然生まれた若者言葉『ダサい』。しかし、その起源や語源を知る人はほとんどいない。 謎に包まれた言葉の起源や語源を、私が明確に解説いたします。 信じるかどうかは…

土地の仕事をしている人が、銭湯を営む老人と会う話。

　会社の倒産によって路頭に迷っていた牧瀬陽人は天涯孤独な身の上。 　そんな陽人を拾ってくれたぶっきらぼうな男、滝川葵は、忘れられない恋を胸に秘めた、心優しき男だった。　 　そんな…

〈友達作りも楽じゃない！〉 〈あらすじ〉 友達のいない皆川友仁は「大学デビュー」を画策するが、見事に失敗し、失意に溺れる。 しかし、探偵気取りの藤枝昴との出会いが、事態を奇妙な…

雨のやまない春の夜、呼び出された秋田葉太は……。 自主企画「筆致は物語を超えるか」参加作品です。

物語仲間内で、紫陽花のお題で作ったショートショートです。ごく一部にうちの記憶の実話を混ぜて描いてみました。

男は「彼女」を作った。 女はそれに協力した。 「彼女」が全てを知ることはなかった。 このドラマはもはや遠い未来のことではない—— 一話平均1500字くらいです。 応援よろ…

１９９９年夏、ハイジャックされた民間機がイラク北部に墜落した。奇跡的に命をとりとめた少年はクルド人武装組織に救われ、兵士として育てられる。 内戦が続く２００７年のイラクを舞台に、…

小さな町の古道具屋さんを舞台にした、1話完結のショートショートです。どこからでも読めます。

吉祥寺駅近くの時計の工房で、私は腕時計に刻印を入れた。

　かつて通り魔事件を起こした少年。捕まる事なく時が過ぎた。自らを終わらせる計画を立てるが、思いもよらない出来事を通して、生きたい気持ちが芽生えていく。しかし、すべては仕組まれたも…

夕暮れ時は私の年齢、幻想は思う事を意味します。精神安定剤を飲みながら、楽しいこと、ステキなことなどを綴った、はかない夢のようなエッセイです。一話ごとに完結です。

つまんなかったら、ごめんなさい。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054897770454 ↑「灰の旅人」を読んでくださっている方々、本当にありがとうございます ^^) ま…

——この世の虚しさを知ってもなお、もがき、戦い、生きろ。 ここ、＜言ノ葉ノ国＞では、皆、生まれながらに＜詩＞という不思議な光る字を読むことができた。 ＜詩＞を紡ぎ、火や水、木…

工場がひしめき合う小さな町の小さな部屋で、まだ二十歳と見えない娘は恋人の帰りを待っていた。娘がその部屋で過ごす最後の夜、客の男はささいな忘れ物をしたが、翌朝、娘はその忘れ物を手に…

引きこもりの四宮都は、インターネットの海を泳ぐ毎日を送っていた。 毎日死にたいと願う彼女は、抱えきれないほどの痛みを抱えている。だから可視化するためにリストカットを繰り返していた…

様々に絡み合う人生。その人生の一瞬一瞬を書き綴った物語。 何も無い当たり前な光景、悲しみにくれる場面、歓喜に震える場面、人生に苦しむ場面。 人の人生は様々、だけど何処かで交ざ…

角川武蔵野文学賞応募中の短編。 漫画家になりたい―― 漫画家になるために就職活動せず、大学院に進学した住吉遥香。 仕事をしたり、恋したり、武蔵野を彷徨う拗らせ女子の青春物語

　キヨコさんの本屋はかなり特殊だ。そこはもはや、本屋とは言えない。何しろ、ほとんど客は来ないし、店主には本を売る気がない。それに、キヨコさん自身も変わっている。彼女は意味もなく角…

　吾輩は古代から武蔵野で生きる黒猫である。 　自然とは生命の誕生する場所。自然とは人間だけものではない。多くの他種族のものでもある。 　吾輩は黒猫である。名前は時代を隔てる度…

村のもの誰もがが怖れる火の山。何かに導かれるようにそこへ登った馬飼いは、そこで一匹の若い馬に出会います。そして…

自然とは、私たちに様々な事を教えてくれていると思います。忙しい方は、どうしても動物などに比べて優先順位が下がってしまいがちな自然。それに目を向けてみると、逆に少し楽になれるかもし…

東京都府中市にある大國魂神社を訪れたわたしは、けやき通りのひと隅にあった歌碑に目を留める。 詠み人知らずの和歌に込められた哀しみの残り香に惹かれたわたしは、武蔵国で詠まれた和歌…

日本国内にあるコンビニは約5万店舗なのに対して、神社の数はなんと8万社もあります。 街でよく見かけるにはコンビニですが、実は神社の方が圧倒的に多いんですね。 何故、神社がこんなに…

この物語は、私自身が実際に体験した事を元に書きました。多少の脚色はあるもの、このお話に書いたのは全て実話です。 うつ病を発症しながらも働いていたマサトの職場に、音信不通になって…

人間、動物そして植物たち地球の危機を救うスリルとサスペンス。 業とはなにか、煩悩とは輪廻転生とは。魂の救済の物語「地球全体会議－もっこ25」

　温暖化により2足歩行に進化した犬は人間社会で生きるが、ひどい差別を受けていた。（温暖化）喫茶店でコーヒーを飲んでいると様子のおかしい老婆たちが隣に座ってきた。（ある喫茶店で）毎…

23歳の吉（きち）は大学を卒業して1年目。定職に就かず短期バイトを繰り返していたので履歴書は大学卒業以降真っ白である。そんな吉が次に務めるのは2カ月間の県庁の臨時職員。慣れない事…

母を殺された人喰いの少女が、別の人喰いに出会う話。

　深い闇が広がる林の奥には、"ハコ"を持った者しか辿り着けない、古びた小屋がある。 　そこには、紳士的な男性、筺鍵明人《きょうがいあきと》が依頼人として来る人を待ち続けていた。 …

大好きだったピアノをある理由で辞めた高校生の充夏は、抑揚のない平和な日常を過ごしていた。心の奥底に刺さった小さな《棘》の痛みを鈍く感じながら。 そんな中、従弟の翔太を預かること…

高機能広汎性発達障害・アスペルガーと診断され、そうだったのか！　と情報を集めるのに熱中したり、自分の困難を世に訴えようとする時期を経て十数年。 どうやっても「ふつうの人」に近づけ…

角川武蔵野文学賞応募中の短編。 東大受験に失敗し、第三志望の津田塾大学に通うことになった女子大生、住吉遥香の心の成長。 ビルドゥングスロマン。

「かく」をする二人。二人が歩む、青春の道。

あなたのお好みの話が逃げてしまいました。容疑者と思しき話をここに閉じ込めておきましたので、どれがぴんとくるかお探しください。