斬新な表現方法もさることながら、言葉の一つ一つがそれ以外に正解はないと思えるほどしっくりきました。思わず何度も最初からスクロールしてしまったほど。情景が目に浮かぶようで心地よかったです。素敵です。
花火がとにかくリアル。読んでいるだけなのに花火を見ているかのよう。そしてなにより、読みやすい。人生行き詰まったり、何も考えたくないって思ったら、もしかしたらこの小説に救われるかもしれないですよ。
とりあえず読みましょう。ガチガチ頭の私には考え付かない発想。文字が--生きてます。いや、文字で描いてる?童話、絵本を読んだような感覚になりますね。多分、真似するのは無理っす。
本当に花火を見ている様でした。
夏のひと時、ほんの一頁。こんなに綺麗な表現があったなんて!圧倒的な花火に音まで聞こえそう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(64文字)
まるで絵画を見ているように情景が浮かぶ。 淡々とした語り口から語られる縁側。打ちあがる花火。父、母、家族。それら全てが、鮮やかな色を伴って脳裏へ投影される。 あるいは詩のようだとも言えるかもしれない。短い言葉の全身が、いつか見た景色を見せようとしている。 あくまで多くは語らない。しかし、確かな文章力と推敲力で洗練された文章は、長々とものを語る小説より美しい。 執筆お疲れ様でした。
カクヨムで初めて読んだのがこの作品でした。美しい景色がスクロールするたびに広がって、鮮明になって。気づいたら私もお話の世界の中にいて、花火を見ていました。ハッとする美しさでした。こんなに素敵な花火が見られるとは!web小説ってすごい!!この作品にいま出会えて本当に幸せです。ありがとうございました。
繊細な情景描写と文字の配置で、本当に花火が打ちあげられているかのように感じさせる作品。日本の、ちょっとレトロで穏やかな夏の夜を感じます。あ、ビューワー設定は横書きモード推奨です。縦にしている方は、一回横にされた方がいいと思います。
文章だけでここまで刹那的で儚い、どこか懐かしい空気感をそのまま感じるような表現ができるなんて──。まさに芸術ですね。素晴らしかったです。
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