そこかしこに一昔前の夏の光景としてイメージできる描写があるのが良いですね。特に花火の文字配置を生かした演出は素晴らしかったです!
主な経歴 → HJ小説大賞2021後期・入賞。決して色褪せることのない夏の日々にボクは諦めきれない恋をした 書籍化。 好きなジャンル:ファンタジー、ラブコメ…
花火がとにかくリアル。読んでいるだけなのに花火を見ているかのよう。そしてなにより、読みやすい。人生行き詰まったり、何も考えたくないって思ったら、もしかしたらこの小説に救われるかもしれないですよ。
とりあえず読みましょう。ガチガチ頭の私には考え付かない発想。文字が--生きてます。いや、文字で描いてる?童話、絵本を読んだような感覚になりますね。多分、真似するのは無理っす。
夏のひと時、ほんの一頁。こんなに綺麗な表現があったなんて!圧倒的な花火に音まで聞こえそう。
文章だけでここまで刹那的で儚い、どこか懐かしい空気感をそのまま感じるような表現ができるなんて──。まさに芸術ですね。素晴らしかったです。
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