悲しい愛

作者 東樹

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★★★ Excellent!!!

この小説は「うつ病」を描いたと銘打たれています。

そのとおり、主人公はかつてうつ病状態にあった作者自身です。

その主人公に人が寄り集まります。いずれも、魅力的で、気さくで、そして不誠実。

世を渡る術に長けた人間達に主人公は翻弄されます。主人公の心は、食い荒らされます。平常心の人間にも辛い出来事が主人公を襲います。

その人間の無慈悲さは病気のそれを超えます。

これは、病気を患い薬を飲んで寝ているだけの話ではありません。苦しむに十分な仕打ちにあい運命を呪い苦悩する人間の物語です。

★★★ Excellent!!!

うつで悩む人に治せとは言わない。無縁の人に理解しろとも言わない。

ただ、世の中には一定数苦しんでいる人たちが居て、誰しもがそうなる可能性を抱えている。その事を、心の隅に置いておいてほしい。

うつというのは、どこからやってくるかわからない。気づけば穴に転がり落ちているということもある。

自分では制御できないのが、恐ろしい所なのです。

自分がそうなった時に少しでも楽にやり過ごすために、うつについて知っておくことをおすすめします。
他人ではなく、自分を守るために。