ちびゴリ

映画やドラマのワンシーンを見ているかのようだ。 そして人との縁はつくづく不思議だと思わせる。 流れる文章に無駄は無く、おそらくこれ以下でもこれ以上でも 有り得ないというまとまり方を…続きを読む

愛だけでは結ばれない。そんな現実がよく描かれている。 そして人間の持つ不思議な縁。 それも一つの運命なのかもしれない。 読みやすい文章がストレートな心情を伝えて来る。 ちょっと切…続きを読む

凄い人間でも化け物と称されることがある。もちろんこれは賞賛だ。 当然、悪質な人間もそう呼ばれる。 本作は現代ドラマだが、他人事ではないと思わせる身近さがあって、 妙な没入感を与えて…続きを読む

生き方に確信を得ていても分岐点を過ぎてから葛藤することは多々ある。 本当にこれで良かったのかと。 人生はそんな繰り返しとも言えるが、本作の彼も同様に迷っている。 そんな心情が現代ド…続きを読む

思い描いたシナリオ通りにいかないのが人生である。 だからこそ面白く、不安なのかもしれない。 本作は後日談でありながらも、短編として予備知識がなくても すんなりと読める一作になってい…続きを読む

人生の長さを考えると、それこそ一瞬と言う季節が極めて緻密に描かれている。 懐かしまれる方、若い方ならばリアルに楽しむことが出来るはず。 遠い記憶を一気に引き戻すかの、生々しく浮かび…続きを読む

脈絡も感じさせずむやみに長く書く必要な無いと教えてくれる一作だ。 短い文章の中にしっかりと心情が描かれていて、 サラッと読める反面、複雑な思いも抱かせる。 簡潔にドラマを見せる、…続きを読む

短編ではあるが、原稿用紙５枚程度の掌編小説では ここまで盛り込むのは難しいというよりも不可能だろう。 隙がない文章というのか、テンポも良く展開にも無駄がない。 情景を浮かばせる文…続きを読む

男女ともに一人旅。閑散期の旅館の風景が見えてくるようだ。 どこかぎこちない会話も二人の距離を感じさせてくれ、 一期一会の空気が伝わって来て心地いい。 こんなドラマがあっても良い。 …続きを読む

マンネリという家庭の空気が文中によく表現されている。 そしてそれが徐々にジャンルのホラーと化して行く。 視点違いに一瞬戸惑ったりもするが、実はその視点違いこそが この話の展開をさら…続きを読む

絵本にでも読んでいるかの気分にさせる。
ピエロの表現などは、的を射ていて思わず微笑んでしまう程だ。
ただし、ジャンルはミステリー。
その名に恥じないほどの展開を楽しむべし。

少女たちの一見怪しげな会話の中に徐々に浮き上がって来るものが興味深い。 会話のテンポも良く、その展開がスラスラ文字を綴るように進んで行く。 改めて見て欲しい。きっとあなたの文字にも…続きを読む

あながち作り話でもない。
そんなリアルさが文面からにじみ出ている。
男女間の微妙な距離も然り。
哀れな男性に感情移入するのも良い。

穴の先には何が見えるのか。つい覗いてみたくなるのは 男というよりも人間の心理で、双眼鏡や望遠レンズにも通じるものがある。 どんな展開になるのか、読めば自然と鼓動も早くなるだろう。 …続きを読む

複雑な男の思いがよく描かれている。 そんな心に注入される花の言葉。 サラッと読みやすく、綿毛が飛ぶかのように流れも自然だ。 時には下を向いて歩くと何かいいことに出会えるかもしれない…続きを読む

恐らく神からのメッセージ、あるいは暗示なのかと、 つい自分の身体を調べたくなる。実際調べた方もおられるのでは。 そしてその痣や染みを凝視し分析したに違いない。 病の初期発見は非常に…続きを読む

他人の手紙をそっと覗き込んだかの文章。 生々しくもあり、どこか美しさも兼ね備えていて、それが妙にホッコリさせる。 もちろん単なるやり取りで終始するわけでもなく、 しっかりとした展開…続きを読む

仕事に追われ生活も目いっぱい。 こんな経験をお持ちの方は少なからずいるはずだ。 本作は忘れかけた遠い記憶をリアルに擽ってくれる。 苦労はいつか報われる時が来る。誰かからのプレゼント…続きを読む

温かく、そして優しいタッチの文章が心に沁みる。
恋に時代はない。そう思わせながら、遠い昔の情景がなぜか浮かんでくる。

短い会話調で綴られる心温まる一作だ。

現実にあったら恐らく繁盛店間違いなしだろう。 そう思わせる秘密がこの店に潜んでいる。 つい足を運んでみたくなる。読んでそう感じる読者は多いだろう。 短く、そしてサラッとまとめた心…続きを読む

生々しい現実を描くのではなく、ファンタジーにしたことで 抱えた苦悩などがやんわり描かれている点が良い。 恐怖を与えるであろう怪物が、どこにでもいそうな女性と化している部分も面白い。…続きを読む

一期一会などという言葉があるが、人との出会いはまさに偶然の産物だ。 ちょっとしたことで人生が大きく変わる。 進路を決定づけるかもしれないし、それが理由で事件に巻き込まれることもある…続きを読む

物語を描き、展開を構築していく技量を養うには この程度の文字数が最適なのだと改めて思わされる。 ユニークな発想。ただそこには哀れな現実も詰め込まれている。 スムーズに流れて行く文…続きを読む

就活に疲弊した人にこそ読んで欲しい一作。 有り得ないと鼻で笑うかもしれないが、 そんな笑いが自然と体のこわばりを解してくれる。 リラックス効果がいい結果を導き出すことも世の中には…続きを読む

人と人とにも絆は存在する。しかし、それに勝るとも劣らない動物との絆も存在する。 本作はそんな愛犬との思い出が短編の中に凝縮されている。 畏まった文面ではなく、飾らない普段の会話が日…続きを読む

脈略も抑揚もオチもない。こう記すと誤解を招くが、 素人小説はとかくこの路線上にあると言っていい。 しかしながら、本作はまるで文芸誌に記載された短編を そのまま掲載しているのではと疑…続きを読む

子供向けかと思いきや、読むほどに自然と情景が浮かんでくる。 さらには心がポッと温かくなっていくことに気づかされるはず。 人を思いやる気持ち、自然と生物との調和。 様々な教えも短い文…続きを読む

吹っ切れずに何かを引きずっている。 そんな男性の心理が良く描かれている。読みながらどこか懐かしい記憶を 擽られた読者もかなり多いのではないだろうか。 掌編サイズに男女の心の内が存…続きを読む

物語は青春ラブストーリーではあるが、 趣味で小説を書く人たちへのエールも同時に垣間見ることができる。 恋も小説も…。チャンスはどこにでも潜んでいる。 本作はあなたの背中をきっと押…続きを読む

まずは書くことだが、次に大事なのは疑問に思うことではないだろうか。 そしてそれをどう修正していくのか。 初心者はもちろんのこと、ある程度のベテランであっても この創作論は書くうえ…続きを読む

宛ら時代小説だ。そしていきなりのただならぬ気配。これで身体を強張らせでもほんの数分で肩の力は抜けていく。緊張と脱力、両方楽しめる短編だ。

短編の中に恋人ならではの思いがよく描かれている。時に温かく、そして時に悲しく。
東京という舞台で繰り広げられるドラマ。長編でも味わいたくなる作品だ。

家族への思いや苦悩がそれぞれ一人称スタイルで綴られている。 人生に挫折し引きこもる。またそれをどう打開していくかと悩む家族。 現代社会では特別珍しい話でもないのかもしれない。もちろ…続きを読む

この三人のやり取りは宛らコントだ。しかし、笑うに笑えない苦労話もある。ただ、それでもコント。ついつい笑ってしまう。 コメディタッチでの妖怪話はきっとあなたの顔をニンマリさせてくれる…続きを読む

あっさりと、それは潔いほど老人の命を絶つ。有り得ない話を現実に存在するかのようにユーモラスに描いた本作はある意味痛快でもあり、恐ろしさも感じる。 奇抜なアイデアに併せ持つ痛快なタッ…続きを読む

絵文字をふんだんに散りばめられた文面が女の子らしさを感じさせ、なんとも愛らしい。 その中にもいろいろチャレンジしている様が浮かび上がって来る。 読みながらホッコリ。そんなひと時がこ…続きを読む

母親の味の定番。それが味噌汁だ。ただ、これも今や昭和のテイスト。だから問いかけられても真っ先に味噌汁が出る人の割合は年々減少しているようにも思える。 そんな時に本作を読むと無性に…続きを読む

ほっこりするような動物たちの会話が愛らしい。だが、ただの世間話でないことも後に判明する。童話仕立ての話の中にある教えとは。キャンプ場で酒飲んで大騒ぎしゴミも持ち帰らない人たちは必読…続きを読む

人との出会いはまさに偶然というシチュエーションだ。単なる偶然と思う出来事も実は何かによってコントロールされているのではないかと、後になって思うことが多々ある。白い息を吐き出す。そし…続きを読む

時代背景を探りつつ、いつしか一人の剣士の置かれた心情に身を寄せてしまう。 同情なのか非情なのか、悩める剣士と同様に読み手も何かを探し求めたりもする。 心地の良い距離感。そこからまた…続きを読む

偶然か運命かという出会いはどこにでも存在する。少なめの登場人物ではあるが、少な目であるがゆえに、しっかりした立ち位置を持っていて、読むほどに自然と顔までが浮かび上がってくるようだ。…続きを読む

起承転結に相応しい四話構成でサラッと読めるのが良い。今後どんな難事件を解決に導くのか。そんな次回作の期待まで匂わせている。言葉は悪いが、上手く餌を撒いた。これも作者の憎い演出だろう…続きを読む

夢物語ではない。現実的なテーマがここには綴られている。
読みながら唸ってもよし、苦笑を漏らしてもよし、
いずれにしても今後、何かに迷った時の手助けになるだろう。

文字数相応の簡潔さが良く、さらりと読める中にきちんとしたドラマが展開されている。ありふれた日常からの変化。改めて掌編はオチが重要だと思わせる一作だ。

思わぬ形での再会。これがまた二人の運命をより感じさせてくれる。互いに感じて温めていた恋心。ピアノという楽器を通じて奏でるメロディはきっとあなたの心をくすぐってくれるはず。

短編という文字数に様々なドラマや教えが詰まっている。子供たちに読み聞かせたならきっと目をキラキラさせるのではないか。子供向けと笑ってはいけない。こういう発想こそが物書きには必要なの…続きを読む

こんな経験をした。などと共感する人も多いのではないだろうか。 それほどどこにでもあるような普通のドラマが展開される。普通だからこそ分かり易い。サラッと読める長さなので是非目を通して…続きを読む

仲のいい友人には恋人がいる。しかし…私には。恋せよ乙女とけしかけられてもなかなか踏み出せない心情が良く描かれている。文の流れも描写も良い。これは大人向けの恋愛小説だ。

一生を共に過ごしたいと誓ったところで現実はそんな誓いすら許さない。 高齢化社会というものを改めて考えさせる一作である。 その時が来たらどうするのか。 読みながらそのことが頭に浮かん…続きを読む

偶然と思える出会いも実はこんなからくりが潜んでいる。
切っ掛けこそ違えど、恐らく似たような経験をした方も多いのではないだろうか。心をホッとさせる。そしてホットな恋模様がここにある。