面白かったです。明石が魅力的です！

成程。勉強になりました。また、勉強させてください。

起承転結に相応しい四話構成でサラッと読めるのが良い。今後どんな難事件を解決に導くのか。そんな次回作の期待まで匂わせている。言葉は悪いが、上手く餌を撒いた。これも作者の憎い演出だろうか。

　推理士、なのは世界で唯一、明石正孝くんだけ。
　『推理士・明石正孝くんシリーズ』の最初のお話はここです。
　見逃しちゃいけませんよ。
　山頂で発見された、白骨死体。
　第一発見者となった、大学生の明石くんと、友人の三上くん。
　この事件で、ちょっぴり風変りな明石くんの、推理士としての才能が発露していきます。
　目を見張る、三上くんと警察関係者。
　さあ、あなたも。目を見張って、明石くんの名推理を見届けてください。

　推理士・明石正孝シリーズの始まりの作品です。
『山は異界への入口』という一文から物語は始まります。明石くんと三上くんは神体山に登りそこで、白骨死体を見つけてしまいます。

　表情に乏しく、人造人間と陰で揶揄される明石くんが探偵役で、助手役になるのが語り手の三上くんです。ホー〇ズとワ〇ソン、〇京さんと〇山くん、推理好きな方もそうでない方も、ぜひ読んで頂ければと思います！

文章が大変読みやすく、導入から引き込まれました。

短いながら物語に奥行きがあり、社会性を含んだ人間ドラマは読みごたえがありました。

　このレビュータイトルがわかる読者は、かなりのミステリー通、推理マニア、そして、ある人物たちのファンに違いない！　◯京さんっ！　◯山くんっ！
　そんな読者の皆さまにも、お薦めできる……と思いますよ。

　このミステリーの舞台は、とある山頂。
　そこには、昔、神社があった。利便性のために麓に移転された後のそこは、時が経つにつれ、荒れ果て、朽ち果て、解体されて、今では石碑だけが残されていた。

　主人公の僕は、ある日、口数も人付き合いも少なく、表情も乏しく、陰で「人造人間」などと呼ばれていたりもする、ちょっと変わった友人に、そこで以前見たことを話してしまった。
　僕の話に興味を惹かれたらしい友人と、山頂の神社跡地を目指すことになったが……。

　そこで僕たちが見つけたものは、身元不明、事件性希薄の白骨死体に遭遇してしまった。
　そして、警察での事情聴取に、この変わった友人の知られざる一面を垣間見る。

　このミステリー、この文字数（短編）で、これだけ詰め込めたら、上手を通り越して秀作だと思います。推理も、少なくともわたしには、満足のいくもので楽しめました。