あ、最後にひとつだけ! 夢中で読んでしまいました! 僕の悪いクセ……?

 このレビュータイトルがわかる読者は、かなりのミステリー通、推理マニア、そして、ある人物たちのファンに違いない! ◯京さんっ! ◯山くんっ!
 そんな読者の皆さまにも、お薦めできる……と思いますよ。

 このミステリーの舞台は、とある山頂。
 そこには、昔、神社があった。利便性のために麓に移転された後のそこは、時が経つにつれ、荒れ果て、朽ち果て、解体されて、今では石碑だけが残されていた。

 主人公の僕は、ある日、口数も人付き合いも少なく、表情も乏しく、陰で「人造人間」などと呼ばれていたりもする、ちょっと変わった友人に、そこで以前見たことを話してしまった。
 僕の話に興味を惹かれたらしい友人と、山頂の神社跡地を目指すことになったが……。

 そこで僕たちが見つけたものは、身元不明、事件性希薄の白骨死体に遭遇してしまった。
 そして、警察での事情聴取に、この変わった友人の知られざる一面を垣間見る。

 このミステリー、この文字数(短編)で、これだけ詰め込めたら、上手を通り越して秀作だと思います。推理も、少なくともわたしには、満足のいくもので楽しめました。

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