その少年には最後の命綱があった。それは絶対に落としてはいけないものだった。だというのに運命は……残酷だった。
宛ら時代小説だ。そしていきなりのただならぬ気配。これで身体を強張らせでもほんの数分で肩の力は抜けていく。緊張と脱力、両方楽しめる短編だ。
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