篠崎 時博

グループホームでぼくは岩橋さんとであった。 なぜか初めてあった気がしなかった。 「ぼくはあなたと友達でした」ぼくの言葉を操っているのは何なんだろう。

時間を売買でる自動販売機に出会ったぼくは、自分の時間五分を売る事にする。 売ったお金で買った宝くじがあたった。 しかし、売った五分はぼくにとって一番大切な時間だった。

子供のころおばあさんから聞いた昔話の童と出会う。 楽しく遊ぶうちに、私は現実の音や光にその童を見失う。 見失ったのは私か、童か？ 淋しいのは、私なのか童なのか？ 大人になった今で…

姉は今日もリビングの椅子に座っている。 家族は目を逸らし、それを見て見ぬ振りをする。

「青い」それはまだ淡く、未熟かもしれない でもその色のついた感情を忘れたくない 1話完結の短編集になります

ラブレターをもらうお話が書きたくて。 男の子主人公です。 　　✳︎ ✳︎ ✳︎ 金石水月さん（@mizuki_kanaiwa）との共同企画 …

オニヤンマに導かれて辿り着いたのは、ごちゃごちゃした庭だった。 そこにいたのは、いがぐり頭の不思議な子。 ✳︎ ✳︎ ✳︎ 連載中【 死神 】ス…

愛した男に裏切られ、鬼と成り果てた悲しい娘の話。 ゆびきりげんまん、うそついたら、はりせんぼん、のます カクヨムコン7 読者選考突破しました。 応援ありがとうございました。

仕事に疲れた私が有給を使ってやってきたのは森林公園。 けれど足を踏み入れたのはその隣の敷地。 そこで私が見つけたものは、思いもしないものだった。 西湖 鳴さま企画「溶けそうな…

主人公の「僕」は科学の粋を極めた地下都市に暮らす少年。 ある日、忘れ去られた外の世界で一人の女性と出会う。 そこには時間軸の秘密があった。 「僕」が見たもの、彼女が教えてくれたも…

人には言えない過去を持つ居酒屋店主、氷見寛治。 そこにある日突然現れた少女、千世子。 寛治は千世子の不思議な魅力に惹きつけられ、しばらく家に置く事を決めるのだがーー 人は気…

バレンタインをテーマにした青春ストーリー。 約４０００字ちょいの短編です。

BAR「夜行」のマスター城ヶ崎詩織は、風変わりな怪談蒐集家であった 彼女が怪談の根源に至るとき、全ての真相が明らかになる 夜が明けるまでどうぞお楽しみください

僕は小学生だけど、これでも立派な受験生。 放課後は塾のない日も、一人で図書館で自習するぐらいには真面目な子どもだ。 いつものように勉強していると、視線の先にとても奇妙な男がいた。…

若者の間で、「空白恐怖症」という病が流行していた。 予定がないという「空白」の時間に恐怖してしまう、厄介な病。 黒澤尚は「空白恐怖症」を患い、医者から処方箋を貰う。 そ…

【通勤時間やお昼時間に、サラッと読めるさわやかな大人の恋愛短編です】 「――女のくせに」 仕事を頑張れば「バリキャリ女子」と揶揄され、出世をすれば「女性活躍推進枠だろ」と言わ…

入社して三年目でドイツに駐在することになった瀬崎宏愛《せざきひろなる》。ストレスのせいか、この暗い天気のせいなのか、慣れない地で悪夢にうなされるようになり……

臨床心理士の長澤麻子は、 多重人格障害と思しき少年のカウンセリングを担当する。 以来、麻子に説明のつかない怪奇が襲来する。 臨床心理士として致命的なトラウマを持つ麻子と、 ト…

江戸の町が東京と呼ばれるようになって久しい。 とある警察署に、ひとりの夜鷹が連行されていた。 夜鷹……道端等で客を取る最下層の遊女

キミのまわりにも、怖い噂話ってあるかな？ ぼくの中学校に昔からあるのは、行方不明になった少女の話なんだ……。 ※無断転載禁止

いつものように、夕飯の準備をしてお母さんの帰宅を待とうとしていた女の子は、未曾有の悪天候で雪の世界へと姿を変えた街に出なければならなくなります。 ※無断転載禁止

十五分。読書ができる。立ち話ができる。メールチェックができる。長話には、ちょっと短い。新型コロナという未曾有のパンデミックにより、十五分しか許されなかった、大事な人との時間。

僕は一度だけ、魔女だという女の人と出会い、交流を持ったことがある。 それが現実だという確証はないけれど。 僕の記憶に残る、少年の頃の不思議な思い出。 ※この作品は小説家になろ…

カクヨム甲子園2021ロングストーリー部門奨励賞受賞作。 男子バスケ部のマネージャー、陽咲は先輩達の卒業式を終え、部室で一人ボールを磨いていた。そこへ陽咲の想い人、梅慈先輩がや…

　故郷の村へ帰るため、大陸横断列車に乗った男性・ケイネス。 　ある席に座った直後、目の前に天使の女性が現れ、彼にあることを告げる。 　私自身が主催者の自主企画「同題異話・12月…

山のドラゴンに育てられた少年、ロッヒャーは、今は亡き両親の事を想う

私たちは誰だって、大切な思い出を持っている。 その時、その瞬間。 絶対に忘れることは無い。 そう、思っていたはずなのに。 人は忘れていく。 目紛しく過ぎていく日々の中に、大…

内気な性格の綾瀬文栞は、ある日図書室でクラスの人気者である長瀬が本を借りて行くところを見かける。 そこから徐々に二人の交流が始まっていき―― 2022/2/12　本編完結しまし…

彼と過ごす何気ない時間が好きだった。 でもある日彼は引っ越しで私の前からいなくなった。 「四年に一回、お前に会いに帰ってくるわ」 という言葉を遺して。 『KAC2020 ～カ…

自主企画「筆致は物語を超えるか」【初夏色ブルーノート】参加作 https://kakuyomu.jp/user_events/16816452219771446698 共通のタ…

朝起きたら地球が滅亡するって騒いでた。 空は渦巻き雲で滅亡感たっぷり。 わたしはとりあえずアイスを食べた。 それから何やかやして、外に出て、夜の散歩に出かけたんだ。

5分後に小鳥遊結芽はいなくなる。 大切な人に、最後に伝えたい想いとは──。

第２回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門《特別賞》受賞 『初恋ダイアリー』より改題の上、2018年4月19日KADOKAWAより刊行されました。 ************ …

正月に九州の実家へ帰省した翔太。 滅多に雪がつもらない街は大雪で、美しい銀世界へと変貌していく。 久しぶりに会う両親は、年々年をとっていき、血のつながらない妹は、仕事で家を留守…

「僕の味噌汁を毎日作ってくれ！」 「無理よ」 「まさか、僕以外に好きな奴がいるのか！」 「違うわよ」 なぜ彼女は、味噌汁を作ってくれないのか？ なぜ、彼は時代錯誤甚だしいプロポ…

さっちゃんは一番を取ったことがない。 弟も妹も一番を取ってメダルをもらったのに。 ある日、さっちゃんが一人でお留守番をしていると……。

バス停前の雪道に落ちていたものは……。 ＊カクヨムWeb小説短編賞2021の中間選考に拙作3点を採っていただきました。

書きながら、女王蜂の【Introduction】という曲をめっちゃ聴いてました。妄想エンディングテーマです。企画〆切三分前になんとか滑り込めました🐸

誕生と共に行われる成長が出来ず、森の片隅に落ちていた種火のような翼。その小さな息吹は、人の手に拾われ、育てられた。鳥籠に入れられ、灯火とされた今でも、翼はその日々に思いを馳せ、空…

三日前、集落の女子中学生が下校中に突然消えた。 捜索を続けるも掴めない足取りに、彼女の両親は穏子（やすこ）の家を訪れる。 穏子は十年前、神隠しに遭った娘だった。

主人公の恵理子は感受性が強く自分の殻の中に閉じこもってしまいます。 リストカット以外に自分の存在意義を確かめられません。 そんな恵理子が出会った人物。 その人物から始まる新しい出…

私たちをパートナーとして、無生物惑星だったこの星の開発を一緒に行った開拓者の人たち。ある日突然、彼らは私たちに後を託して、星空の彼方に去って行った。でも、きっとあの人たちは戻って…

クリスマスの日、幼い彼女の元へとやって来た仔犬。悲しいこともあったけど、最後には幸せになった、彼のおなはしです。彼には、彼として生きる価値がちゃんとあったのです。 （ストレートに…

気が付くと俺は、この世ならざる場所にいた。 別に驚きはしない。大事なのは順応だ。 唯一意外だったのは、三途の川の手前に一軒の屋台が佇んでいることだった。

その年初めて雪の降った日、公園の東屋でクラスメートの冬野雪花が本を読んでいた。 なんとなく気になった橘は、冬野に近づいていき―― これはある冬の、二人の静かな交流を描いた話。 …

栄太と深雪は恋人になって初めてのデートを迎える。 幸せに浸る栄太の元に、一通の封筒が届く。 それは、栄太と深雪の未来を変える事になる、不思議な手紙だった……。

アイドルグループ［スタードライバー］彼女達はこの星の最後の時を歌でいろどった。