好奇心

作者 サンダルウッド

76

28人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

図書館の児童コーナーで見かけた大人を観察する受験生。私も私立の中学を受験したことはあったけど池下くんほど真面目にはやっていなかった。
それでいて同級生と遊びながら受験勉強も欠かさず、ってもう受験生のお手本ですよ。お母さん、この子普通に受かりそうだよ。
それであの不思議な男。あの後どうなったのかが気になって仕方がありません。
もし次回があるならば、読んでみたい次第です。

★★ Very Good!!

中学受験を控えた池下少年はクラスメイトの誘いを断り、調理実習で作った菜の花の天ぷらの不快な後味を感じながら、勉強に励むため図書館に向かう。

大人達がいて落ち着かない自習室を避け、児童室で勉強し、一段落してトイレへ向かおうとしたとき、その男がそこに居た。

池下少年はその男の奇怪な行動に不思議な感覚を覚え……


菜の花の天ぷらの後味、図書館の様子、そして奇怪な行動をとる男。

理解しがたいものや未知のものに触れて今まで抱いたことのない思いや感情が少年の中に沸き起こる。

少年の身の回りに起こる出来事、感情や感覚が整った文章で鮮烈に描かれていて、少年の意識が大人に向かって少しずつ変わっていく様子がよく伝わってくる作品です。

★★★ Excellent!!!

小学生だけど、受験生。
彼の子供ながらも大人びた言動。

けれどやっぱり子供らしさが随所に現れていて、怖いものみたさで謎の男に惹き込まれて行く。

謎の男は本当に謎なのだけど、でもこういう人、いるいる。

まさにタイトル通りの少年のラストは、どこか安心出来るものでした。

ゆっくりしっかり大人になれよー!

★★★ Excellent!!!

主人公が受験生の小学生という設定が、珍しく、心理描写が巧みで分かりやすいので、一気に読むことができました。

しかも、途中で出てくる正体不明の人物と、その人が呟いている”謎の言葉”が読み手の好奇心をくすぐります。

受験に励んでいるが、まだ、将来の夢を確定できない小学生の主人公と、何をしているのか、つかみどころがない男の双方の不安定さが、読み手までを妙にそわそわさせる描写が、とても上手く、図書館という日常的な場所をトイレを介して非日常に変える手法はお見事です。

★★★ Excellent!!!

Curiosity killed the cat.(好奇心は猫をも殺す。)
これは、子供なら特に何でも興味を持つのは良いことだけど、首を突っ込むのもほどほどにっていう教訓的なお話であーる。
実際に痛い目に遭いながら、将来そういう人を相手する仕事に就くなんて、主人公も相当イっちゃってるぜ。