少年の好奇心を傍観する立場として

同じ空間で少し離れた席から男の子が不思議な男に迫る姿を眺めている様に物語を読み進めました。
理論的で妙に達観した子供。しかし、自身の範疇を超えた存在には好奇心が勝るもので、その一面を目にした時、ようやく子供らしい姿を認め、安心しました。
しかし、やはり大人の私は不思議な男がどの様な存在であるか、それを知っている為に、男の子の行動を止めたくなる衝動に駆られました。
様々な視点から物語を読み取ることのできる素敵な作品です。

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