概要
知らないって、おもしろい
僕は小学生だけど、これでも立派な受験生。
放課後は塾のない日も、一人で図書館で自習するぐらいには真面目な子どもだ。
いつものように勉強していると、視線の先にとても奇妙な男がいた。なんだか知らないけれど、楽しそうにしている。
日々忙しくしていると忘れがちな、子どもの頃の気持ちを思い出す短編小説。
放課後は塾のない日も、一人で図書館で自習するぐらいには真面目な子どもだ。
いつものように勉強していると、視線の先にとても奇妙な男がいた。なんだか知らないけれど、楽しそうにしている。
日々忙しくしていると忘れがちな、子どもの頃の気持ちを思い出す短編小説。
おすすめレビュー
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- ★★ Very Good!!誰かの愉快に触れるとき
中学受験を控えた池下少年はクラスメイトの誘いを断り、調理実習で作った菜の花の天ぷらの不快な後味を感じながら、勉強に励むため図書館に向かう。
大人達がいて落ち着かない自習室を避け、児童室で勉強し、一段落してトイレへ向かおうとしたとき、その男がそこに居た。
池下少年はその男の奇怪な行動に不思議な感覚を覚え……
菜の花の天ぷらの後味、図書館の様子、そして奇怪な行動をとる男。
理解しがたいものや未知のものに触れて今まで抱いたことのない思いや感情が少年の中に沸き起こる。
少年の身の回りに起こる出来事、感情や感覚が整った文章で鮮烈に描かれていて、少年の意識が大人に向かって少しずつ変わっていく…続きを読む