好奇心ってこういうもの

主人公が受験生の小学生という設定が、珍しく、心理描写が巧みで分かりやすいので、一気に読むことができました。

しかも、途中で出てくる正体不明の人物と、その人が呟いている”謎の言葉”が読み手の好奇心をくすぐります。

受験に励んでいるが、まだ、将来の夢を確定できない小学生の主人公と、何をしているのか、つかみどころがない男の双方の不安定さが、読み手までを妙にそわそわさせる描写が、とても上手く、図書館という日常的な場所をトイレを介して非日常に変える手法はお見事です。

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