〝このキモいポエミー野郎がっ〟
とか言われています。
最初はそんなんです。主人公の雨森くんは。
基本的に、この物語はラブコメです。
そしてバトルロマンです。
山ほど戦闘シーン、出ます。
後半なんて連戦です。
詩とか特に関係なく楽しめます。
物語は会社のポエム同好会に入って即退会した雨森くんが、メイヘム値は8,000を超えるレベル2のポエトリーデーモンをその有り余る詩情で撃滅。
政府に軟禁される代わりに対魔部隊に入隊したことから本格的に動き出します。
ちなみに以下は雨森くんが初戦にて詠じた詩の一部です。
〝 弾道は詩を曳ひいて迫撃す
詩の弾丸が闇を撃ち抜かん
魔物よ滅せ
ひとかたの生を忘れ 塵に還れ〟
ほらね。
触れると真人間でなくなる琴線にガンガン触れますね。
詩、怖いです。最高です。
古来、詩は祈願であり誓願であり契約でありました。
魔法などよりよほど古い原初の言霊なのです。
それは、心に世界に強く訴えるのです。
〝こうあれかし〟と。
ポエムに彩られた
ポエトリーエンターテイメント。
その実、バトルラブコメです。
ぜひご覧ください。
ヤバイ琴線に、きっと触れますよ?
詩作の好きな主人公は会社に詩のサークルがあるのを知り、ウキウキとそのサークルの扉を開きます。そこにいたのは、モデル系美人、セクシーなメガネ女子、さらにはちょっと惹かれていた同僚女子も登場し、主人公はこれからの会社勤務がバラ色に変わっていくことを予感します。
───が!
実際に待ち受けていたのは魔物と戦う日々だった──。
というのがこの物語の導入のあらすじですが、他の退魔系作品と違うのは、随所に散りばめられたポエムが作品の趣を深めているところでしょうか。
加えて、舞台が会社ということで親しみやすいサラリーマンの主人公にも感情移入しやすく、同僚、上司、商談相手社員などとの確執も身近に感じられて、世界観にすっと入り込めます。
とはいえ魔物との戦いもしっかりしていて、現代ファンタジーがお好きな方は超オススメな作品です!
章の最後に綴られる詩もいい味が出ていて、一味違った読後感を演出してくれてますよー😆