日崎アユム/丹羽夏子

ご存じの方いらっしゃいましたら、ぜひ情報提供をお願いいたします。

買い出しに出た先で、勇者が魔王を討伐したというニュースを聞くローリエ。号外新聞に描かれた人物画を見てときめくも、自分には縁のない人だと自嘲する。 何故ならローリエは、預けられた…

海軍軍楽隊フルート奏者の祥三郎は、召集命令を受け、留学先のベルリンに恋人のエデルを残し帰国した。必ず戻ると約束して──。ところが日本では、元婚約者である晴子が祥三郎の帰りを待って…

笹井文哉（２５）、子猫を拾う。

スペイン・ポルトガルをはじめとしたヨーロッパ諸国による『新大陸』侵略……その惨禍を凌ぎ、インカ帝国、アステカ王国が独立を守り抜いた世界の物語。 二十一世紀、アステカ王国を起源とす…

魔女オタクの侯爵令嬢、レゼは妹に呪いをかけたと勘違いされ森に追放される。森で憧れの魔女として悠々自適に暮らしていたレゼだったが、ある日、元婚約者の王太子が「お前を妃にする」とやっ…

〝それ〟はある日意識を持ち、命じられるままに戦い続けていた。 いったい何から攻撃されているのかはわからない。 だが、戦わねばすぐに命を失うほど苛烈な攻撃だった。 そしてある日。…

断続的に恒例のカクヨムコンエッセイです。読者選考はたぶんいつも突破してきた作者が書いてます。

王太子妃の侍女をしているリドリアは、21歳。両親を亡くして以降、将来伯爵位を継ぐ弟を育てるためにいまだ未婚で、婚約相手もいない。 リドリア的には未婚でもなんら問題ないが、世間の…

　虎の半獣であるリィエンは、虎を殺して薬にする風習がある華国から逃れ、カウカイと呼ばれる山岳地帯でひっそり暮らしている。そんなある日、行き倒れていたクアンという青年を助けて家に連…

　農民とは区別され、山の民として暮らす桔梗は、祖父の言いつけを守り、他人に自分の顔を見せないように頭巾で覆って生活していた。 　そんな桔梗のもとへ、ある日、村長である佐平がやっ…

十年前の火事で、兄が死んだ。 家族は壊れ、兄の親友だった男が義兄になった。 くすぶり続ける怒りと暴力衝動を持て余しながら、放火犯を探すことで、なんとか無為の日々をやり過ごそうとす…

「文披31題」に参加したくて始めました。もしかしたら途中でタイトルが変わるかもしれません。ご了承ください。 なるべくホラーで行きたいなと思います。

文披31題参加 走ることに魅了された高校生男女の、友情ともつかない信頼関係の話 多城慧汰（たしろ・けいた） 陸上競技、特に短距離のことになると歯止めがきかない県立城町高校一年生…

大学の先輩後輩だっただけの特に親しくない二人が、ただうまいメシのために始めた同居生活。 ・物事にあまり動じないたちの都会っ子〈先輩〉松橋雅鷹 ・万年貧乏だが料理上手、愛嬌たっぷり…

　世に妖怪物語の創作物は数あれど、真に学術的な妖怪事象研究については、一般には知られていないことも多い。 　そう、妖怪と妖怪学関係者を結ぶ雑誌『妖怪年報』の読者投稿欄において、読…

夜な夜な奇妙で禍々しい話を語るネットラジオ「禍話」の語り部が、これまで語られなかった実話怪談や、ホラーにまつわる考察、よもやま話、さまざまな恐怖の感覚をお届けします。 毎週日曜・…

第45回横溝正史ミステリ＆ホラー大賞応募作品 （あらすじ） 異能者であるアキラと、覡のヒオが依頼を受けて怪異の解決に向かう。 民俗学テイストの短編連作形式となります。 ・『送別…

ＡＩが発達し、人間の職業まで決めるようになった時代。 美声を失ったかつてのスター歌手マリアは、リサイクルショップで女性型人造人間「ミランダ」を購入するが、ある日突然ミランダは動作…

書籍化失敗や書籍化、文芸誌での短編掲載を越え、スタート地点に戻った気がしています。

草原の遊牧民族の少女ツェグナは、叔父がかつて起こした事件の償いとして、敵対する部族に嫁ぐことが決まった。諦観と期待をもって旅立った少女はしかし、自分と同じ経緯で嫁していた姉アムタ…

　5歳のときに神託を受け、妹の代わりに聖女として神殿で尽くしていたアルテイシアは、17歳のある日、「‶聖女〟と偽った罪」を問われ、レルーン修道院に投獄される。 　死を待つアルテ…

杉井光が小説家という生き物の生態や出版業界という不思議な世界のよしなしごとを思いつくままに書き連ねます。読んだらきっとあなたも小説家になりたくなるはず……？

世界最強の国ミスルは奴隷制によって栄える軍事国家。 わけあってミスルから逃亡中の王奴スッカルは、国に戻れと指令を受ける。 罪を許すから、草原のかなたから攻めてくる「竜王」エヴレム…

　シーカラバン王国では、レオナルドが立太子し、祝福に沸いていた。 　そのレオナルドを言祝ぐために、聖女は聖具を持って王都に向かうことになった。 　だが、レオナルドが王太子になる…

【一話ずつの短編連作作品】 　スポクラの悠馬君はモテない。 　強化部のサッカー部所属ではあるけれど、身長がわたしと変わらないぐらいしかない。163㎝ちょっとで、体重は51キロ。…

勝手気まま、不定期連載のエッセイです。

かつての国主の末裔であるものの、すっかり没落し衣食にも事欠いていた令嬢アレスターシャは、酒浸りの父の死により成金の新興貴族の妻となった。結婚後、「天使の奥方」と呼ばれるようになっ…

俺が転生した先は、自分が原作を担当した少女マンガ『君の恋が叶いますように』（通称『君かな』）の世界だった。 この世界には、アリエステ・モーリスという伯爵令嬢がいる。 彼女の外見…

神明裁判を行う国が多い中、ロスティランゼ王国の中央部では法整備が進み、事実と証拠に基づく裁判が導入されている。 ハルシア＝ウィスティーは一方的に婚約を破棄された悔しさから、男装…

魔力と武力の入り交じる争いの続く時代。 空からの脅威に対し、国土を天蓋で覆うことで身を守ることにしたアドナ公国でのこと。 身の安全を確保して平穏な日々が訪れるかと思いきや、世情…

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

遠州の都の大通りで、物語売りが語ること。 英州枇岳の小里の嬢子（じょうし／こむすめ）、物語に憑かれた小花（しょうか）はひょんなことから冥界にくだり、冥界の女主、薬研公主に会う。や…

　御剣ひかるの創作日記。 　その日書いた作品と量、読んで気に入った作品の紹介をしています。 　２０２３年１月から２０２４年１２月末までの記録（の予定）。 　作品をどのように紹介…

布士翠のもとに母から電話が来たのは、仕事を辞めてから一か月が経ったころだった。 「親愛コーポレーションさんからの依頼でね。布士家の人間と一緒に行ってほしい土地があるんだって。あ…

ニアーダ王家に代々仕える武家の名門・キューアン家に生まれたシシーバ。 国王陛下に命を救われ、キューアン家の使用人となった「青い目」の孤児バライシュ。 ふたりはかつて親友であり、兄…

【推しメンコンテスト中間選考通過しました】 呪いまじない祈祷の類が暮らしに根付いた国でのこと。 あらゆる言語に通じ筆一本でどんな呪いもねじ伏せるツンデレ学者と人たらしの美青年が…

永遠にも似た薄闇を旅している。 ある日、出会った女とかかわりを持った「私」は、政変で主君が亡くなったのを機に、旅に出る。 主君の生まれ変わりと信じる鶏を連れて。 ※文披31題 …

「これからは、この子が虎月堂の跡取りや」 京都の老舗茶舗「虎月堂」の跡取り娘として育ってきた虎月葛葉（とらつきくずは）は、ある日祖母が連れてきた腹違いの弟にその座を奪われる。 …

おもに日本を舞台にした一話完結の伝奇集

遠い西の地から氷雪と鬱蒼と茂れる森林の地へと入植し、権力を握った部族の娘シグディースは幸福だった。だが同盟を結んでいたはずの同じ入植者の別の一派によって国は滅ぼされ、支配者たるシ…

東京に住む16歳の小春は、ある理由から中学の終わりに不登校になってしまっていた。 そんな折、京都に住む祖母・吉乃の誘いで祇園の和雑貨店「さくら庵」で住み込みの手伝いをすることに。…

【完結しました！】 心身ともに追い込まれたカミノを助けてくれたのは、顔見知りの大学生ルミナ。 年齢こそひと回りちかく離れているものの、仲良くなるのにそう時間はかかりませんでした…

天命を承けた王朝の歴史を編纂する青峰殿、書額堂の主、汎砂と稀梢。 繰り返す易姓革命、天と地祇。帝の言葉を通して歴史を綴る彼らのたどり着くさき。 架空世界史中華風ファンタジー

激務で心身の健康を損ねた大沢旬は、伯母の頼みで東京の外れにある古い家を住み込みで管理することに。 ところがその家に、おじさんの姿をした謎の幽霊が現れた。 自分の名前すら覚えていな…

「戦場の女神」サン・セヴァチェリンの王女シトリューカは、味方の裏切りによって帝国に囚われ、最愛の人ヨナディオ王子を殺した将軍シャルルとの結婚を強いられる。 シャルルとは互いに憎み…

引退した音楽家、ノエル・アイアソンにハウスキーパーとして雇われた魔術師ジリアン。マエストロでも先生でもなく、ただの「ノエル」としてセカンドライフを送るかれの穏やかさに、大学を退学…

※本編完結しました！　ありがとうございました※ 　不定期で、放っておいた章ごとのおまけを更新します。 　地水火風の神が気象を操り、異常気象や自然災害のない大地、スーグオ。 　…

西暦１０００年くらいのノルウェーにて。 キリスト教の抑圧に抵抗する、古の教えの巫女と賢者がいた。 これは、北欧神話の基本資料である『巫女の予言』が、いかにして成立したか、…

「君たちが知らない宇宙で生まれた物語について話そう」 　 　その宇宙には、蒼く輝く星があった。 　その星には数多の民族がいた。彼らは国をつくり、いつしか星は二つの大陸に住まう民…