「言葉」でもなく「物語」でもなく「文字」を愛するカリンのマニアックさに、文字の魅力に興味を引かれ、思わず書体や書道具を検索してしまった。有難いことに解説図まで有り、ただの線にしか見えなかった文字が、筆が躍り描く軌跡に見えてくる。ペルシアが舞台ということも斬新で魅力的。が、その舞台は女性にとっては過酷なようで…。文字への愛を糧に困難を乗り越え成長していくカリンはどのような女性書家になるのか楽しみ。